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こよみと季節  その2

 

2024年3月9日(土)  こよみと季節 その2

 

 

先日、下記記事を投稿し、

  こよみと季節  その1    (2024/3/2)    (P82)

暦法について、なかでも、太陽暦について、取り上げたところだ。

 

本稿は、これの続編であり、その2として、我が国で季節を表すものとして使われる、二十四節季と、雑節について述べる。

 

また、関連する、五節句、七十二候などについては、次稿で触れる予定だ。

 

 

◎二十四節季

 我が国では、月の運行を基本とする太陰太陽暦が、長い間使われてきたが、この暦は、太陽の運行を基として作られた二十四節季によって、修正を加えながら使われてきた。

 

 

二十四節季は、中国大陸で作られたもので。北京周辺の気候が基になっていると言われ、漢語であり、日本の風土とは、いささか異なるようだ。これを調整するため、雑節が作られたようだ。

 

二十四節季を図に表したのが下図である。

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各節季の説明は、以下のサイトに、簡潔に出ている。

       (こよみ用語解説 二十四節気 - 国立天文台暦計算室.html)

図中の月の欄で、節と中に分かれている意味だが、太陰太陽暦での区分と関係しているようだが、難解なので調査を諦め、図中の太陽黄経欄を重視することとした。

 

春、夏、秋、冬の四季ごとの節季の説明は、次のようだ。

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 立春は、漸く気候が春めく時節の始まりで、農作業など、生活の基準となる

啓蟄は、漢語で難しい表現だが、地中の虫が這い出してくるという表現が素晴らしい。

春分は、秋の秋分とともに、季節の変わり目となる。

 

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 小満、芒種は、やや、難解である。

 夏至は、昼が最も長いが、暑さが増してくるのは、少し後だ

 

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 秋分は、春分と同じく、季節の変わり目となる

 

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 冬至は、一年で一番昼が短く、以降、寒さが増してくる。

 

 

◎雑節

 雑節は、日本独自の暦と言われるが、二十四節季や太陽黄軽と関係するものと、そうでないものがある。

*太陽黄軽と関係している雑節には、以下がある。

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・節分

節分は、本来は、立春、立夏、立秋、立冬の季節の変わり目の前日を言ったが、最も大事な立春の前日だけが、今も残っている。

以下に挙げてある、八十八夜、二百十日、二百二十日は、立春から数えた日数のことで、古来、農作業の目安とされて来ている。

・八十八夜 種まき、茶摘みなどの目安

・入梅  田植えをする目安  梅の実が熟す時期である。

・半夏生 田植えを終わらせる目安。

ハンゲショウと言う、葉が花のように見える、下図のようなユニークな植物がある。

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・二百十日 台風の襲来に備える

・二百二十日 台風の襲来に備える

・土用

 土用とは、元々、中国の五行説の木・火・金・水のそれぞれを四季に割り当て、余った土

を、4等分(約18日)して各季節の前後に割り当てたもののようだ。

 春の土用

 夏の土用 (丑の日には、鰻を食べる習わしが、江戸時代から始まったようだ。今年は、大暑の2日後が、土用の丑になっている)

 秋の土用

 冬の土用

 

・お彼岸

 彼岸は、この世を意味する、此岸(しがん)に対し、理想の世界の、彼岸(ひがん)を意味すると言われる。

暦では、中日の前後に3日づつを含めて、7日間がお彼岸である。先祖の墓参りなどが行われる。暑さ寒さも彼岸まで、等と言われる。

 春の彼岸  春分の日の前後7日間

 秋の彼岸  秋分に日の前後7日間

 

 

下図はネットにある画像だが、節分の豆まき、八十八夜の茶摘み、土用の丑の鰻、お彼岸の彼岸花と思われる。

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*太陽黄経に関係しない雑節として、初午、社日(しゃにち)、盂蘭盆などがあるが、省略。

 

 


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