2024年2月27日 NATO 32カ国体制へ
○32カ国体制
世界最大の軍事同盟と言われるNATOが、更に拡大したようで、下図のように、加盟国は32カ国となっている。
以前、当ブログに投稿した下記記事
フィンランドのNATO加盟 (2023/4/7) (O99)
では、下図のようになっている。
この図では、2017年まで示されているが、その後
2020年 北マケドニア
2023年 フィンランド
2024年 スエーデン
が加盟している。
今回の北欧2カ国の加盟で、冒頭の図にあるように、ロシア領飛び地であるカリーニングラードが面しているバルト海が、NATO加盟国に取り囲まれることとなる。
また、冒頭の図で、淡緑の網目模様で示されている、ウクライナとジョージアは、将来の加盟国とも言われている。もし、そのようになった暁には、ウクライナ侵攻の付けが回った結果と言え、世界の緊張が一気に高まり、ロシアにとって想定外の、最悪の事態と言えよう。
○北欧2カ国の加盟
今回の、フィンランドとスエーデンのNATO加盟に当たっては、特に、スエーデンが難航したようだ。
ロシアのウクライナへの軍事侵攻を受けて、北欧2カ国は、長年続けてきた軍事的中立の方針を転換し、2022年5月、揃って、NATOへの加盟を申請したようだ。
加盟に当たっては、全加盟国の賛成が必要なルールになっている。
フィンランドについては、大きな問題もなく、昨年、加盟を認められている。
一方、スエーデンについては、トルコとの間で、クルド人問題で調整に時間がかかり、先月漸く決着したようだ。
また、ハンガリーが、エネルギー関連で、ロシアとの関係が深いことから、難色を示し、この25日になって、スエーデンの加盟が、議会で承認されたようだ。
(参照:スウェーデンのNATO加盟 全加盟国が承認へ 32か国へと拡大 _ NHK _ スウェーデン.html)