2024年1月8日(月) 新年の2つの駅伝 その1
2024年が始まったが、元日の夕刻に、能登半島地震が襲来し、今朝のニュースでも、大変な被災状況が報道されているところだ。
本稿では、新年早々に行われた、2つの駅伝大会の内、その1として、ニューイヤー駅伝を取り上げる。
・大会概要
この駅伝の正式名称は、「全日本実業団対抗駅伝競走大会」で、通称は、「ニューイヤー駅伝」と呼ばれる。
毎年、元日に、群馬県内で行われる駅伝大会で、今年で、68回目となり、結構、歴史は古いようだ。
下図は、大会のPR画像だ。
日本実業団陸上競技連盟が主催し、毎日新聞・TBSテレビ・群馬県が共催となっている。
・コース
全長100kmを、7区間に分けて、6カ所の中継所で、たすきリレーを行う。
各区間の概況は、下図のようだ。
各区間の区間距離は、下図のようで、最長が第2区、最短が第4区である。
前橋市にある、群馬県庁をスタートした後、反時計回りに、群馬県の主要都市である、高崎市、伊勢崎市、太田市、桐生市などを巡りながら、たすきリレーを行い、フィニッシュは、群馬県庁に戻ってくるコースである。
・参加チーム
通常は、37チームが参加するが、今回は、出場枠が増え、41チームとなっている。
これは、今年2024年に開催予定のパリオリンピックに向けてのマラソン国内最終選考会に出場予定の選手が所属するチームには、特別枠が与えられ、東日本地区で3チーム、関西地区で1チームの、計4チームが増えていて、総数は、41チームとなっている。
前年の11月頃に予選会が行われ、本選へ出場する37チームが決まるが、地区ごとの選出枠は以下のようで、予選会への参加チーム数も併せて示す。
予選会への参加数がかなり多いのだが、高校生や大学生を対象にした大会に比べて、一般社会人が参加する駅伝大会が、あまり多く無いためかも知れない。
+
予選枠 予選会参加数
東日本 12 36
北陸 1 3
中部 7 9
関西 5 10
中国 4 12
九州 8 21
計 37 91
・結果
1位 トヨタ自動車(下図)
2位 Honda
3位 旭化成
4位 黒崎播磨
5位 三菱重工
順位の変動の状況は下図のようで、1区での変動が大きいが、トヨタ自動車とHonndaは、当初から、上位にいたことだ。
今年は、トヨタ自動車が優勝したが、昨年に続いて、Hondaの連勝とは成らなかった。ここ10年の歴代上位3チームは、以下のようである。
右のサイトを参照: 全日本実業団対抗駅伝競争大会(ニューイヤー駅伝)歴代記録.html
ここ10年で見ると、1~3位の回数は以下のようだ。
トヨタ自動車 1位 3回 2位 3回 3位 2回
Honda 1位 2回 2位 2回 3位 1回
旭化成 1位 4回 2位 0回 3位 2回
富士通 1位 1回 2位 1回 3位 0回
これらのチームは、最近の4強といえるだろうか?
長期的に見ると、旭化成は、大会当初から変わらず、ずーっと強いようだ。
一方、時代による変動もあるようで、一昔前は、コニカミノルタや、日清食品が強い時期もあったようだ。
次稿では、その2として、鉾根駅伝を取り上げる予定だ。