2022年3月19日(土) ウクライナのこと その2
先日、ロシアのウクライナへの軍事侵攻について、下記記事を投稿している。
ウクライナのこと その1 (2022/3/16)
本稿は、その2として、ウクライナ国自体のことを中心に取り上げている。
ウクライナについては、国名は知っている程度で、殆ど、予備知識がなかったので、改めて調べてみた。
〇ウクライナの国旗
パラリンピック最中の、理不尽なロシアのウクライナ侵攻で、国際世論は、ウクライナ支援に傾き、ウクライナ共にある、との連帯の意志表示が、明快で分かりやすい下図の旗だけでなく、照明、土産品や、和菓子でのニュースも出てくるなど、すっかり有名になった。
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ウクライナ国旗の、青色は空を、黄(金)色は、豊かな実りの麦畑を表しているという。
ドイツ、スエ―デンの国旗の黄色い色は、金色という。
〇ウクライナの国土
ウクライナは、周囲は、ベラルーシ、ポーランド、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、
モルドバと陸続きで、黒海とアゾフ海に面している。
国土の面積は、604千m2 で、日本の378千m2 の、約1.6倍の広さだ。
下図は、国境線が、やや不鮮明だが、ウクライナの地勢図である。国土全体が、比較的低地だが、南西部に、カルパチア山脈(図の茶色)に繋がるやや高い山地があり、最高峰のボヴェールラ山(2061m)がここにあるようだ。また、東部に、ドネツ丘陵があり、南部のクリミア半島にも山地がある。
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下図に示す河川地図のドニエプル川は、ベラルーシを経てウクライナに入り、首都のキエフや、幾つかの都市を経て、黒海に注いでいる。
流域一帯は、湖や、湿地帯が多いようだ。
一方、ドニエステル川は、国の南西部から、隣国のモルドバ国との国境付近を流れ、オデッサ周辺で黒海に注いでいる。
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〇ウクライナの人達
人口は、4563万人とあるが、日本は12756万人で、ウクライナの約2.8倍になるが、逆にすると、ウクライナは、日本の0.35倍で、約1/3の人口しかいない。
民族は、ウクライナ人が、全体の約78%で、ロシア人は約17%という。東部諸州には、ロシア人が多いようで、ウクライナからの独立の機運が強いと言う。
言語は、ウクライナ語で、系統樹としては、
インド・ヨーロッパ語族―バルト・スラブ語派―東スラブ語群
になり、ロシア語と同じ語群に入り、ウクライナの、公用語である。 多くの国民は、ロシア語も使っているという。
使用している文字は、キリル文字で、ロシア語と同じである
下図に、キリル文字とラテン文字の対応表を示す。
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〇主要都市
主要都市を下図に示す。首都はキエフで、第2の都市は、東北部のハリコフで、黒海の港湾都市のオデッサは、横浜と姉妹都市になっている。
ドニエプル川添いには、キエフの他、チェルカッスイ、ドニエプロペドロウスク、サポロージェ、ヘルソン 等がある。 アゾフ海に面した、マリウポリ、ポーランド国境のリボフも、最近のニュースでよく出てくる。
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〇 州制度
ウクライナの行政区画は、州制度になっているようで、下図にあるように、25の州と、2の特別市(キエフ セバストポリ)と、クリミア自治共和国から成っている。
クリミア自治共和国は、2014年のロシアによるクリミア半島併合によって生まれたものだが、ロシアによって意図的に自治政権がつくられ、ロシアの領土に組み入れられている。
ウクライナ側では、自国領土内の自治共和国として扱われているようで、シンフェロポリが行政庁所在地となっているが、ロシア側は、自国の領土としている。なんともややこしい話だ。
この辺の事については、後日、触れる予定だ。
下図は、ウクライナの州制度を示したものだが、クリミヤ半島での、セバストポリ特別市と、州都のシンフェロポリの関係が、よく見えない。
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本稿は、ここまでで、一区切りりとしたい。