2022年2月16日(水) SDGへの取り組み その1
ここのところ、SDGという言葉を耳にすることが多くなっている。
〇SDGsが登場した経緯は以下のようだ。
2015年9月の国連総会で、それまでの、2015年を目標とする、MDGs(ミレニアム開発目標)を発展的に継承しながら、2030年を期限とする、17のSDGs(持続可能な開発目標)が掲げられ、採択された。
MDGsとは、Millennium Development Goalsの略。
SDGsとは、Sustainable Development Goalsの略。
*MDGsでは、以下の8つの目標が掲げられていた。
次のステップに進むにあたり、MDGを発展的に継承するために、具体的な評価が行われたが、最も基本的で危機的な課題は解決した(目標1 目標2 目標4 目標5 目標6)としながら、残された課題(目標3 目標7)や、新たな多くの問題への取り組みが示され、それを集大成したのが、SDGsである。
*次のステップでの、重要な考え方の一つが、Sustainablity(持続可能性)という概念だろう。英語表現の名詞だが、形容詞は、Sustainabe(持続可能な)、動詞は、sustain(持続する)である。maintainや、supportよりも、状態を継続的に保持する語感だろうか。
これは、1992年6月の、地球サミットのテーマで、アジェンダにある、Sustainable Development(持続可能な開発)を継承するものだ。
持続可能な開発とは、「開発と環境に関する世界委員会」(通称 ブルントラント委員会)が、1987年に公表した報告書の中心的な考え方で、「将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」という表現で、環境と開発を互いに反するものではなく共存しうるものと捉えており、将来と現在の世代間という時間軸の視点が、理解しやすく、素晴らしいものだ。
1992年の地球サミットの結果、地球環境を保全するための気候変動枠組み条約(UNFCCC)が採択されて、現在も積極的な活動が進められているのは周知のことだ。
*SDGsでは、17の目標項目ごとに、具体的なターゲット(標的)に分かれており、全体で169のターゲットに上っている。
*SDGsの17の目標は、以下の、5つのP(Pで始まる言葉)のグループに分けることができる。
(下図の引用元 EduTown SDGs _ 5つの「P」 _ 世界の国や地域が協力して持続可能な開発を目指すSDGs)
上記の分類は、宣言の序文に書かれているようだ。
〇日本政府としては、「SDGs未来都市構想」として、この所、以下の政策を進めてきている。
*一つは、SDGs未来都市の選定である。
2018年から始まり、この年は、全国から公募し、29都市を選定している。
2019年は31都市、2020年は33都市、2021年は31都市が、選定されている。
*もう一つは、自治体SDGsモデル事業の選定である。
提案された事業から、毎年、10件を選定し、これに対して、政府から補助金が出るようで、上限が決められているようだ。
当初の、2018年、2019年は、上限が4000万円だったが、財政難から、2020年は3000万円、2021年は2900万円に減額されているようだ。
*2022年に関しては、SDGs未来都市と、自治体SDGsモデル事業について、募集要綱を公開し、2月14日から28日の間、応募を受け付けるとしている。
これらは、内閣府地方創生推進事務局が主管しているようだ。