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Channel: つれづれの記
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沖縄  竹富島

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2022年2月5日(土)   沖縄 竹富島

 

最近、NHKTV番組で、「ブラタモリ」を観た。今回の訪問先は、沖縄の八重山諸島の中の竹富島で、お題は、「竹富島~竹富島に生きるとは?-----」である。

番組の情報に加え、ネットで調べたことや、筆者の個人的な体験などを纏めてみた。

 

〇下図左は、竹富島のある八重山諸島と石垣島、下図右は、竹富島と竹富町管内を示した図である。

  

       八重山諸島                    竹富町管内

竹富島は、面積は、約5k㎡と小さく、人口は、約300人という。一方、竹富町管内全体では、面積は、西表島が入るので、約34k㎡と広くなり、人口は、約3900人となるようだ。

 

番組では、竹富島の、物理的な成り立ちの中で、サンゴ礁の死骸が海底に堆積して出来た、琉球石灰岩や、チャートの話があり、タモリ得意の地質学の話題である。

ネット情報では、琉球石灰岩は、沖縄ではごく一般的な岩石で、全土の、1/3を占めているという。道路の壁や、石垣などの建材として、広く使われており、日本地質学会で、県の石に指定されているようだ。

  

石灰岩によく似ている、チャートという岩石があり、これも沖縄ではよく見かけるようだ。どちらも、海底の堆積物という。

岩石の成分を見ると、石灰岩は、炭酸カルシウムでできていて柔らかく、チャートは、石英(ガラス)で出来ており、非常に硬いという。

チャートは、英語の「chert」で、そのまま、日本語になっており、図表を意味する、「chart」とは異なっている。

島の成り立ちでも、竹富島が最初にできた時、チャートの部分が高台になっていて、そこに神様が降り立ったと伝えられているという。島の成り立ちと神話伝説が一致している不思議さだ。

竹富島は、元々が、海底に堆積したサンゴ礁のため、土地は痩せていて、十分な作物は採れないようだ。 島は、高い山がない平地なのに、番組では、井戸水があったが、雨水を溜めているのだろうか、あるいは、隣の石垣島から運んでくるのかも知れない。

 

〇ムーヤマ伝説

竹富島には、島立(島の始まり)に関する、ムーヤマ(六山)伝説があり、それによれば、6人の酋長たちが話し合い、村の守護神・豊作の神がいなかったので、周辺に依頼して、下記の、6柱の神々に来てもらったという。それぞれの神を祀る、神聖な場所である、6か所の御嶽(ウタキ 島ではオン)があるようだ。それぞれの神に名前があるが省略する。

 1 屋久島から渡来した神を祀る御嶽

 2 沖縄本島から渡来した神を祀る御嶽

 3 久米島から渡来した神を祀る御嶽

 4 沖縄本島から渡来した神を祀る御嶽

 5 沖縄本島から渡来した神を祀る御嶽

 6 徳之島から渡来した神を祀る御嶽

このように、屋久島から1柱、沖縄本島から3柱、久米島から1柱、徳之島から1柱の神様に来てもらったようだ。

祈りを捧げる、神聖な場所である御嶽では、女性が主役で、巫女役の女性は、大抵の時間、お祈りをし、踊りを踊っているという。

番組では、沖縄民謡の「安里屋ユンタ」のメロディーが流れたが、この元唄が、竹富島にあるという。

 

〇かなり以前になるが、筆者がNTT退職時に、夫婦で、沖縄に「旧婚旅行」に行ったことがある。その時に、牛車に乗って海の浅瀬を渡ったことを、ワイフKは鮮明に覚えているという。筆者は漠然とした記憶しかないが----。

この記憶は、西表島の目の前にある、由布島のことのようで、竹富町のサイトで、以下の記述を見つけた。

下図右は、西表島から、潮が引いて浅くなった海を渡って、水牛車に乗って、由布島に行く風景で、現在も行われている人気コース。下図左は、竹富島の中を、ブーゲンビレアを楽しみながら回る風景のようだ。

   

どちらの画像も、牛が働いている風景で、沖縄だけでなく、日本の原風景と言えようか。

往時に繋がる、優しさ、懐かしさを覚えることだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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