2021年4月25日(土) リアル二刀流復活 続き
MLBの大谷翔平選手の今シーズンの活躍の中で、先日、下記記事を投稿したところだ。
リアル二刀流復活 2021/4/7
この記事はオープン戦についてだったが、本稿は、その続編で、先日の、公式戦について述べている。
◎ NHKBSのMLB中継
先日、NHKBSのMLB中継で、大谷翔平選手の、投手としての活躍状況を観戦した。
対戦相手は、テキサスレンジャースである。
大谷選手は、今回は、投手専門の2番で出ている。
形としては、投手に変わってDHを置く、ナショナルリーグ(日本のパリーグ)スタイルではない。かといって、アメリカンリーグ(日本のセリーグ)のように、投手が打席に立つ形でもない。謂わば、ハーフ二刀流とでも言える形である。
両チームとも、アメリカンリーグのアメリカ西海岸に位置し、本来は、投手が打席に立つスタイルである。
解説者は、MLBでの経験が豊富な、斉藤隆氏である。
エンジェルスの本拠地である、ロサンゼルスのアナハイムの球場で開催され、時間はロス現地の18時(薄暮)で、日本時間では、4月21日、午前10時である。
現地のアメリカ西部時間と、日本時間とは、時差が14時間で、半日と一寸の遅れとなり、TV観戦には、好都合の時間帯だ。
◎ 試合経過
大谷選手は、今回は、公式戦初だが、投手専門の2番で出場している。打者としての役目はない。
以下の試合経過は、次のサイトを参照しており、かなり詳細なことまで記録してくれており、スポーツ紙は流石だと、感服。
(大谷翔平、4回1安打無失点で降板 3年ぶりの白星はお預け/詳細 - MLBライブ速報 _ 日刊スポーツ.html)
先攻めレンジャーズ、後攻めエンジェルスで試合が開始され、1回表から、大谷投手の出番がとなった。
◇1回表
・先頭打者は、遊ゴロで打ち取った
・次の打者も、(3-0)からストレートの四球
次の打者も、フルカウント(3-2)から四球
その次の打者は、2球目に、157キロの最速を記録したが、カウント(3-1)から四球で、1アウトフルベースのピンチを招いてしまった。
解説の斎藤氏は、ハラハラドキドキと表現したが、でも、このピンチで、大谷投手は自力を発揮。
・次打者を、カウント(2-2)から、スプリットで空振り三振とし、2アウト。
・その次の打者も、カウント(1-2)から高速スプリットで空振り三振に仕留め、ピンチを切り抜けた。観ていて、やれやれである。
試合前、J・マドン監督は、今日の投球数は、80球が目途と言っているが、1回で、既に28球と、かなりの数を費やした。
◇2回表
・先頭打者を、カウント(2-2)から、高速スプリットで空振り三振
・次打者を、カウント(3-1)から、直球が外れて、四球
・更に次打者の時、二盗失敗で2アウト。フルカウントから、スライダー打たれ中前ヒット
・更に次打者の時、カウント(0-2)から、スプリットで空振り三振
ここまでで、投球数は、既に47球に達している
◇3回表
・先頭打者、2球目のスライダーで二ゴロ
・次打者、カウント(0-2)で、スプリットで空振り三振
・更に次打者は、ストレートの四球
・更に次打者は、カウント(1-1)から、カーブで中飛
ここまでで、投球数は、59球に達している
◇4回表
・先頭打者、フルカウントから遊飛
・次打者、カウント2ー2から、高速直球で空振り三振
・更に次打者は、ストレートの四球
・更に次打者は、初球が足に当たり死球 二死一、二塁のピンチ
・更に次打者は、カウント2-2から、スプリットで空振り三振
ここまでの投球数は、丁度80球
ここで、大谷投手は、降板した。
当該試合のその後は、TVを観なかったが、エンジェルスが得点し、勝利したようだ。
途中降板した大谷投手には、自責点も勝敗も付いていない。
◎その後の大谷選手
上記の試合後、大谷選手は、DHの打者として活躍しているようで、ホームランも打っていて、日米通算で100号に達したようだ。(エンジェルス大谷 今シーズン5号ホームラン 日米通算100号 _ 大リーグ _ NHKニュース)
投手としての起用は、何時になるのだろうか? マドン監督の意向と、本人の意向がどうかによるが、リアル二刀流を実現するための、当事者達の意欲と具体的な工夫が待たれるところだ。
(大谷は今季投手優先、中5日登板&翌日打者起用も - MLB _ 日刊スポーツ_files)
◎ DH制の是非
MLBでは、DH制を巡って、最近、論議が行われているようだ。アメリカンリーグでも、DH制を導入して、観客が楽しめるようにする、ということらしい。
本項は、下記サイトを参照している。
(MLBナ・リーグの特例DH制度の来年は?「打つ気のない投手が打席に立つ必要はない」のか - MLB - Number Web - ナンバー_files)
上記サイトによれば、
・打つ気のない打者は、打席に立つ必要はない
・ 9人の打者が揃う攻撃的野球の魅力
・15人のDH打者が増える魅力
・DH制の高給増で球団経営が圧迫される経営陣の苦労
・投手がヒットを打つ意外性
など、賛否、様々のようだ。
DH制でない場合は、投手の打撃力が貧弱なため、打席が回ってきた時は、バントで送る位で、得点を狙う時には、代打を立てるのが一般的だ。
大谷選手のように、両刀使いができる場合は、楽しみが倍化するのだが、このような選手は、滅多に出てこない。
大谷選手の今後の方向はどうなるのだろうか? ホームランバッターとしての人気だろうか? 日本の観客にだけ人気があるのか、現地でも、人気はあるのだろうか?
日本ハム時代からの長年の翔平ファンの一人として、大いに活躍し、大成して欲しいものだ。