2021年4月15日(木) 原発事故汚染水の処理
当ブログでは、10年前の原発事故に関し、数多くの記事を投稿してきた。最近になって、汚染水の海洋投棄が話題になっていることから、急遽、取り上げることとした。
汚染水の処理に関し、以前、当ブログに、以下を投稿している。
廃炉処理の現況は問題ない? 2013/3/05
〇関係閣僚会議で決定
政府は、13日の関係閣僚会議で、汚染水を海洋投棄する事を決めている。
海洋投棄に当たっては、国内規制基準の1/40に希釈して行うようだ。これは、WHOで決めている飲料水基準の、1/7となっている。
実施時期は、2年後の秋から放出を開始するとしている。
〇汚染水と貯蔵タンク
* 汚染水
毎日 140トン発生
事故原発のデブリ処理が完了するまで、今後40年間、続く。
* 貯蔵タンク
2022年秋に貯蔵タンクが満杯 現在1061基
総貯蔵量 125万トン(1基あたり平均1178トン)
敷地内での貯蔵タンクの増設不可
*ALPSによる放射性物質除去
トリチウムだけ、除去できず残る
フランス政府の協力
2013/3 から、システム稼働開始
林立する貯蔵タンク群 (東京新聞 4/12)
〇汚染水をめぐる経過 (東京新聞 4/12)
上表にあるが、4月7日に、菅総理と岸全漁連会長が会談している。
〇NHK 時論公論
NHKの水野解説委員が、13日夜の「時論公論」で、汚染水問題を論じている。
昨日になって、番組表を調べても内容は確認できなかったが、水野氏は、政府が漁業関係者と交わした約束が、今回守られていないと憤慨されていたのが印象的。理屈ではなく、住民感情に対する配慮がが欠けていると言われた。
〇IAEAとの対応
13日、梶山通産大臣が、IAEAグロッシ事務局長とTV会談し、支援要請を行ったようだ。(経産相 IAEA事務局長と会談 国際的な懸念払拭へ協力要請 _ 福島第一原発 _ NHKニュース.html)
会談風景
支援要請を受けて、IAEAは、汚染水処理に関する動画を公開している。 その中で、日本の処理方法は、国際的に見て、妥当としている。