2013年8月29日(木) 猛暑の夏 その2
暑い日が多かったこの夏も、やや涼しくなってきて、東京も、昨日から久々のすっきりした青空である。でも暫くは、結構な暑さや、局部的な豪雨に関するニュースもありそうだ。
先日、当ブログに、
猛暑の夏 その1 (2013/8/22)
を投稿し、最高気温の更新のことなどに触れたが、本稿はその続編である。
この夏は、各地で、観測史上の記録を更新する暑さが続き、連日のように、熱中症について報道された。 熱中症については、節電との関連もあって、一昨年の夏にも、大きな話題となり、当ブログでも
熱中症の夏 その1 (2011/8/3)
熱中症の夏 その2 (2011/8/13)
の記事を投稿し、この中で、熱中症については、かなり掘り下げて触れている。昨年は、それ程でもなかったためか、関連するブログの記事は無い。
今回は、幾つかの事例を中心に、関連の話題を取り上げてみる事としたい。
? 高校野球
炎天下の甲子園で熱戦が展開された、先だっての、第95回の夏の高校野球大会は、群馬代表の前橋育英の、初出場・初優勝で終わったが、テレビで試合を楽しみながらも、甲子園では、熱中症はどうなっているのか、気になっていたところだ。
ネットで調べた所、甲子園球場でも、熱中症の疑いで搬送されるケースは、結構あったようだ。炎天下で、ジッと観戦する観客は、水分等を補給しても、おかしくなることはあるようだ。 地方紙には、各県の予選大会でも、熱中症で搬送者がかなりあったことが報道されている。(熱中症:甲子園観客「頭ぼーっと」 手当て6日で181人− 毎日jp(毎日新聞))
一方、選手諸君には、大変な環境下での運動だが、常日頃、屋外で鍛えている上に、イニングの交代時に、水分を補給しながら休息できる事もあってか、熱中症は殆ど起きていないのだろうか。出っぱなし、立ちっぱなしの、審判の皆さんはどうかな?
構造が擂り鉢型になっている野球場では、グランド内の温度は相当なもので、35〜38℃位になるようだ。ベースに滑り込んだ時の、地表付近の温度はそれ以上だろうか。
前橋育英と常総学院の強敵同士の順々決勝戦で、珍しいハプニングが起こった。8回まで、2−0と、前橋育英を0点に押さえて来た常総学院のエース飯田投手が、最後の9回裏の守りで、先頭打者のカウントの途中(1−1?)で、左足に異常をきたし、ベンチに戻って治療して再度登板するも、結局、降板することとなったのである。急遽交代した金子投手だが、2アウトを取った後に打ちこまれ、守備のエラーなどもあって、9回裏ギリギリで同点に追いつかれてしまった。そして、結局、延長10回に、常総のサヨナラ負けとなったのである。
常総ナインの悔しさは想像を超えるものがあるが、常総の飯田投手には、緒戦からの力投の疲れが蓄積していただろうし、連日の暑さと熱中症の症状も加わったものであろう。 (常総エース飯田 足がつり無念の降板 - 高校野球ニュース : nikkansports.com)
前橋育英にしてみれば、思わぬハプニングが味方して勝ちを拾い、最後の全国制覇にも繋がった訳だ。球史上、記憶に残る、暑い夏の一戦だったと言えよう。
? ビーチボールバレー
地域で、週1回のペースだが、年間を通じて、柔らかいボールを使った、高齢者向けの球技として、ビーチボールバレーを、長年、楽しんでいる。
適度に汗をかくので、寒い季節には、丁度良いのだが、逆に、暑い夏分は要注意である。冷房が無い学校の体育館内は、始める前から生暖かく、汗がにじみ出る。
競技を始めると、容赦なく汗が出て来るので、年配者が多いことから、セットを終える毎に、お水休憩と称し、水分補給を欠かさない。 沢山水を飲むと又汗が出るので、ユニフォームは汗だくだくになる。
水分補給では、各種スポーツドリンクがあり、水分の補給と共に塩分の補給も大事だが、一頃は、S社のダカラを愛飲していた。 だが、或る時、これには、成分として塩分が含まれておらず、ゼロである事が分った。スポーツドリンクである、C社のアクエリアスや、O社のポカリスエットには、塩分もしっかり入っているのだ。以来、スポーツ用には、ダカラは飲んでいない。
この春、この事を、C社系の飲料会社に勤務する知人に聞いたら、ダカラは、学校等を対象とした特定保健飲料(トクホ)だと言う。でも、どんな目的の飲料なのか、その後、調査しておらず、情報は得ていない。
そして、このS社だが、最近、グリーンダカラなる飲料を売り出しているが、こちらには塩分はしっかりと含まれているようだ。
これ又驚いたのだが、近くのBスーパーグループが販売元となって、独自のスポーツドリンクを、ブランド品の半額程度で、売り出したようで、先日、店頭で見つけたのだが、試しに手に入れた。成分として、塩分などもきちんと入っている。ネットの同社HPで調べた所では、この飲料については、何処にも記載が無く、同社のPBか、他社のOEMかも不明で、やや、? の商品だが、暫く飲んでみる積りだ。
Bスーパーのスポーツドリンク 同 成分表示
汗をかきながら運動するに当たって、水分や塩分の補給は、極めて大事なのだが、この夏は、着替えの重要性を再発見している。
これまでは、汗まみれになったユニフォームのままで最後まで運動をやり、終わって汗を拭いて着替えていたのだが、途中の小休憩時に、ボーッと気分が悪くなることが何度かあり、或る時は、吐き気を催して、早引けして途中で帰ってきた事もある。
好きな運動なのに、身体を動かし汗をかく事が、次第に怖くなっていく感じで、出かけるのが嫌な気分である。
この原因は、
・この所の腰痛が原因で足腰が不安定なことから来る、三半規管の反応だろうか、
・更には、夕食を食べた後、十分な時間をおかずに運動した事によるのだろうか、
などと、自己診断を下していた。
或る時、何枚ものタオルと、着替えの運動着を2着持って行き、途中で、身体の汗をよく拭いて着替え、全体が終わった時に、再度汗を拭いて着替えると、かなり気分良く運動できる事が分ったのである。 又、運動前の食事も、夕方の早い時間に、軽く食べることとした。このように変えて以降は、異常は感じず、ほぼ、快調なのである。
良くは分らないが、皮膚も呼吸をしていて、汗に濡れた、べたべたしたままでは、息苦しくなるのではないか。 勿論、汗で毛穴が塞がってしまっては、発汗によって体温を下げる事もままならなくなく訳だ。
暑い日は、家の中でじっとしていても、じわじわと汗をかくのだが、積極的に身体を動かし、ドンドン汗を出し、水分を補給することも、身体内の代謝向上のためには必要な事だろう。
自分は熱中症には無縁だと思っていたのだが、考えて見れば、気分が悪くなったのは、立派な熱中症の症状だったのだろう。
暑さが続く間は、水分補給や着替えをしっかりやるとともに、節電の余り、冷房を使うのをためらったり、設定温度を下げなかったりすること、がないように心したいものだ。
前述の、一昨年の当ブログ記事の、熱中症の夏 その1 で触れているように、恒温動物である人間は、生活する環境には、極めて敏感なようだ。 熱中症は、いわゆる病気とはやや異なるものの、環境に上手く適応させて行かねばならない。
?電車の冷房
この8月半ばの平日の昼下がりだが、いつも利用する地下鉄千代田線の日比谷駅のホームが、ムーッとして、滅法に暑かったのである。 天井にある、冷風の噴き出し口に手をかざして見ると、冷風は全く出ていないではないか!
今年の節電は、ここまで来たかと思ったのだが、時間が無くて駅員に聞いて見ることは出来なかった。でも、1週間後の、ほぼ同じ時刻に、当該駅を歩くと、以前の様に涼しく、天井の冷風も出ていたのである。先だってのホームの暑さは、節電のためではなく、冷房設備の故障だったのだろう。
地下鉄の節電では、車両内の照明が、車両の出入り口付近は明るくしているが、車内の中間部分では、天井の蛍光管が外されてやや暗くなっており、これが、すっかり定着している。勿論、広告類を見るのに十分な明るさは確保されている。
この5月、仙台から、被災地である石巻の知人の所へ行くのに、仙石線に乗った。この電車、各車両の扉近くに、下図の様な、手動の大きなボタンが付いており、乗客が、操作するようになっていて、へーと、やや驚いたことだ。
仙石線の開閉ボタン(ネット画像より)
仙石線と言えば、仙台圏の地域の足として、結構重要な路線である。仙台から暫く離れると、乗降客もかなり少なくはなったがーーー。
仙石線でのドア操作の仕様だが、安全のために当然だが、走行中はランプが点灯せず、開けられないようになっている。 停車して、乗降する時になって、ランプが点灯し、ボタンを押すと開くようになる。言うまでも無いが、ランプの点灯・消灯は、車掌の重要な操作である。
一方、閉める方はどうなるのだろうか。いちいち閉めなくてはならないのは煩雑なので、閉める操作をしなくても、一定タイミング後に、自動的に閉まるようになるようだ。閉める方のボタン操作は、残念ながら、やってみる機会が無かった。
地方に行けば、小さな編成のディーゼル車が停まる駅では、乗客が、自分でボタン操作をして乗り降りするのは、普通だが、ワンマンカーでの省力化の意味もあるだろうか。
一般には、仙石線を含めた北日本の寒冷地では、マニュアル操作は、防寒の意味で、行われているようだ。
一方、先だって、電車内の冷房に関して、JR東日本からのニュースが話題となった。
手動のボタン操作でドアを開閉するようにして、車内の冷気を逃がさないようにするもので、東京駅などで導入すると言う。
てっきり、上述の、仙石線と同じ様な車両が導入され、停車する途中駅での扉の開閉も、乗客がやるものと思った。
でも、よく調べてみると、東海道線の湘南電車の始発駅での、発車までの10分程の待時間だけのようだ。 発車待ちの間、ドアが開いたままになると、折角の車内の冷気が逃げてしまうので、原則、閉めたままにして、乗客が手動で開閉するようになるようだ。今回使われる車両のボタンではないが、ネットにある下図のボタンは、表示が大変分りやすい。
大変分りやすいドア開閉用ボタンの例(ネット画像より)
この8/19日以降、東海道線の始発電車が出る、東京、品川、小田原、熱海、伊東の各駅で運用を始めると言う。発車直前の1分前には、車掌の操作で、全ての扉は開けるという。
始発駅を出た後に停車する各駅では、従来通り、車掌がドアの開閉を行うことから、ランプは点灯せず、手動ボタンは無効となるようだ。(やや、残念?!)