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銀行サービス 2   印鑑とカード

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2013年8月27日(火)  銀行サービス 2   印鑑とカード 

 

 

 先日、当ブログに

       銀行サービス 1  貸金庫 (2013/8/26)

を投稿したところだ。

 貸金庫を解約したことで、手数料が一部、指定口座に返還されたのだが、これを引き出す段になって、この口座用のキャッシュカードが、何と、行方不明という事が判明したのである。

でも、紛失したこのカードは、再発行して貰えるので、基本的な問題は無いのだが、本稿では、銀行口座用の印鑑とカードについて、改めて考察した。

 

 先ず、銀行の預金の引き出しを巡る、身辺の状況変化を、簡単に振り返って見ることとしたい。

 銀行での預金の出し入れについては、長い期間、通帳と印鑑だけの時代が続いた。 口座用に届けてある印鑑の印影は、以前は、通帳自身に直接押印されていた。 だが、偽造事件等が多かったことから、印影に透明なシールを被せたり、ある時期から、印影そのものが、通帳からは消えてしまった。 

 手許に取ってある通帳で、最も古い物は、昭和61年(1986年)のものだが、通帳に、届け出印は押印されているが、透明なシールが貼られている。又、平成5年(1993年)の通帳からは、印影そのものが無くなっている。

 

 一方、かなり前から、キャッシュカードが導入され、印鑑に代わって、カードでの引き出しが出来るようになった。カード化のテンポは速く、扱うATMも多数設置されて、通常の資金の出し入れは、銀行にあるATMだけでなく、コンビニや街角などでも可能になった。 

 カード化と共に、4桁数字の暗証番号が導入されたのだが、当初は、住所の番地、生年月日、電話番号等が多用された。でも、このような、氏名等のID情報から類推されやすい暗証番号では、カードが容易に偽造できることから、使用しないように、とのキャンペーンやATMでの警告が、盛んに行われ、これが現在も続いている。

 自分の場合、10個程ある各銀行の口座の暗証番号として、ご多聞に漏れず、生年月日や電話番号等を使っていた時期もあるが、ATMでの度重なる警告もあり、重要度の高い口座の暗証番号から、順次、他のものに変えている。

一方、カードの記録方式も、セキュリティとサービス向上のため、磁気カードから、ICカードに代わって来ている。

 カードの偽造防止のための各種対策の中で、究極の個人識別情報と言われる生体認証を併用したシステムがあり、某銀行の自分の口座のICカードで、手のひらの静脈パターンを試しに使ったこともある。

 

 これらについては、当ブログの下記記事

        認証情報 安全性と使いやすさ (2010/4/22)

で、詳しく触れたことがあるので、ここでは省略したい。

デビットカードや、クレジットカートとの共用なども行われており、現在は、キャッシュカード全盛時代と言えよう。

 

 

  こんな状況の中で、時代を逆戻りするようだが、面倒なカード再発行の手続きが不要となる、通帳と、登録してある印鑑での引き出しを、先ず、 やってみることとした。

まさか、そんなことは無いとは思ったが、ひょっとしたら、この時代、通帳と印鑑では、通常の引き出しは、最早、できなくなっているのではないだろうか、或いは、然るべき手数料を取られるのでは、と、なにかしら、心騒ぐものもある。

 

 窓口へ出向く前の難関は、口座用に登録されている印鑑の確定である。上述のように、かなり前から、通帳には、印影は添付されていないので、自分の記録・記憶を頼りに、該当すると思われる印鑑と、参考までに、他の印鑑もリストアップした。

又、以前は、銀行内部のシステムで印影の照合が出来たので、何処の支店でも引き出せたが、現在は、コスト削減のため、口座を開設し、印鑑を届けた支店に行かないと、引き出しは出来ない等の可能性も僅かにある。でもこれは、杞憂と分り、どの支店でも可能と確認できたので、最寄りの支店の有人の窓口に行ってみた。

 

 通帳と印鑑を使って、窓口で引き出す場合は、先ず、受付窓口の番号札を取り、順番を待つ事となる。カードを使って、ATMで引き出す時は、殆ど行列する事も無く、直ぐ引き出せるのだがーー。

待合スペースの周りを見ると、意外にも、ハンコを使って引き出す人も結構いるようで、案内担当の人に聞いたら、ATMの操作が苦手な人もいるという。中には、何と、カードでの引き出しを、窓口で依頼する人もいるとか。

 暫くしたら順番が来て呼び出され、自分の記録通りの印鑑で、印影の確認もOKとなって、資金を引き出す操作が、無事完了したのである。 

 当たり前の事なのだが、嬉しいような、ほっとしたような気分である。特別な取引以外で、窓口で資金を引き出したのは、どれ位昔の事になるだろうか。

 

 久々に、有人の窓口のお世話になったが、印影の確認等で、面倒がらずに、にこやかに、親切に対応してくれた、彼女たちの爽やかな笑顔の応接が印象的で、有人窓口も良いものだナー、と思ったことである。 

言うまでも無いが、印鑑の場合は、カードのように暗証番号を覚えている必要はないので気楽である。でも、保管・管理が悪いと、通帳と印鑑がセットで盗まれたり紛失したりして、そっくり資金が引き出されてしまう危険性は非常に高いものがある。

 

 実体験を通して、現在も、印鑑を使って、預金の引き出しが可能なことが分ったのであるが、この機会に、他行も含めた各口座の、登録印鑑の再確認を、取り急ぎ行わにゃーー。

当該口座のキャッシュカードの紛失については、資金の引き出し頻度も少ないことから、現カードの使用を停止する処理をして貰うだけで、再発行の必要性は、殆ど無くなったのである。

 でも、再発行ための1050円也の手数料が無料になるやり方もある、と言う事もあって、いつもの悪い癖だが、後学のために物は試しと、再発行を依頼したところ、思いがけない状況となった。 

 これについては、稿を改めて触れることとしたい。


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