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新東京都知事  続々その後

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2016年11月3日(木) 新東京都知事  続々その後 

 

 このところ、小池都知事の関連では、当ブログの下記記事

    ①新東京都知事      (2016/9/6)

    ②新東京都知事   その後(2016/9/30)

    ③新東京都知事  続その後(2016/10/18) 

で取り上げてきたところだ。 

  その後、オリンピック・パラリンピック関連の競技会場の見直しや、豊洲新市場関連の当時の都幹部の責任等が、大きな話題となっている一方、「希望の塾」の開校等もあり、新都知事は、精力的な活動で良い意味での「時の人」であり続けている。

  今回は、先の都知事選に関連して行われた、衆院東京10区の補選と、区議7人への党籍離脱勧告等について取り上げたい。 

 

○補選の結果

 衆院補選は、先月の10月23日(日)に、東京と福岡で行われた。東京では、10区(豊島区、練馬区部分)選出の小池衆院議員が、都知事に転出したことに伴い、後任を選ぶもので、開票結果は、 

     候補者    支援政党   得票数    得票率

   当 若狭 勝   自・公      75755     60.3%

     鈴木庸介  民・生・社    47171    37.5

     吉井利光  幸         2824       2.2 

で、形の上では、与野党対決の構図となり、東京ブロックの比例から鞍替えした、若狭氏が勝利するという結果に終わった。投票率は34.85%で、前回の衆院選の時より、18ポイント以上も低かったようだ。

 

○若狭候補が自民党公認に!

 若狭氏の、都知事選での公然たる党紀違反の行動に対する処分問題があいまいな中、補選では、若狭氏が公募で自民党の公認候補となるという、びっくりポンであった。(②)

選挙戦では、小池知事も若狭候補を応援している風景も報道された。(下図)

  

             小池知事、若狭候補を応援

  国政レベルでは、小池陣営と自民党本部間の対立は、表向き解消したように見える光景だ。 

 筆者としては、小池知事誕生までの経緯や、その後の自民党都連幹部の交代、自民党本部の動き等からみて、補選での若狭候補に対して、選挙民がどのような判断を下すのか、注目していたところだ。

 結果は前述のようになったのだが、選挙民は、どのような思いで、誰に投票したのだろうか? 今後も、小池陣営の一人としての若狭氏の活躍に期待したのだろうか、自民党に対する批判はなかったのだろうか? 良識ある人は、迷った末に、棄権したのかもしれない。

 当選した若狭議員は、今後、どのような姿勢で国政に当たるのか気になるところだが、 東京都と連携し、防災都市や安全な街づくりを進める、とも言っているようだ。古い政治体質も強く残っている自民党の中で、単なる歯車の一つにはなって欲しくないものである。 

 

○都知事選での党紀違反のしこり

 周知のように、都知事選では、自民党の公認が得られない小池候補は、自民党公認の候補を向こうに回して、無所属で立候補した。 そして、若狭氏は、党方針違反を承知の上で、この小池候補の応援を貫いている。

筆者の理解では、小池候補はともかくとして、少なくとも、自民党現職議員である若狭氏は、処分対象になることは、明白な事実だろう。

しかし、現実は、「お咎めなし」を通り越して、公認候補として支援されたのである。 

 国政レベルでは、小池氏、若狭氏と手を握った自民党本部のスタンスは、清濁併せ飲む度量とも言えるが、党利党略のためには、何でもやるという、節操のないしたたかさとも言え、ドラマ以上の政治の世界の暗部を見た思いで、何を信じていいのやら、である。

 一方、都知事選で、小池候補を公然と応援した、7人の自民党区議(豊島区、練馬区)に対しては、都連から、10月30日までに、離党届を出すようにとの、離党勧告が行われていた。報道によれば、7人は、期日までに離党届を出さなかったようで、そのことに対する処分(除名など)だが、「処分無し」ではなく、なんと、延期となったようだ。

 これは、上位の国政レベルと異なって、都政レベルでは、下っ端をいじめる構図と言えるが、都連としては、来年7月に迫っている都議選が気になるところで、政治塾の大変な人気から、小池新党が生まれるのではとの観測もあって、処分できないのだろうか。

除名処分となれば、小池陣営は勿論、多くの都民が黙ってはいないだろうがーー。 

 

○今後

 小池知事としては、自民党の政治姿勢や体質を容認し、歩み寄った訳ではなく、多くの都民の支持を背景にした、明確な政治理念に立った基本姿勢は崩さずに堅持していると思われる。(③記事)

でも、豊洲や五輪・パラ輪などの、目前の課題が山積している現状では、内心では、言ってみれば、怖いもの無しだが、敢えて波風を立てずに、状況に対処している、ように見える。

 小池新都知事の誕生で、筆者は、心情的には、スッカリ、小池ファンになってしまったようだが、我が国の政治や、活動の在り方での、新たな潮流・ムーブメントが生まれつつある予感がするのである。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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