2015年11月5日(木) ラグビーワールドカップ 決勝戦
ラグビーワールドカップイングランド大会も、大詰めを迎え、先日、3位決定戦と決勝戦が行われて、話題の多かった大会も終了した。
今回のワールドカップに関して、これまで、当ブログでは、以下の記事を投稿して来た。
ラグビーワールドカップー日本の奇跡 (2015/10/9)
ラグビー競技のルール (2015/10/11)
ラグビー日本代表の活躍 (2015/10/21)
ラグビーワールドカップ 準決勝戦 (2015/10/30)
GMTの30日には
3位決定戦 南ア―――ARG
同31日には
決勝戦 NZ―――AUS
が行われた。
残念ながら、3位決定戦については、TV放送がなく、ネット情報で結果を知った。一方、決勝戦については、1日朝6時から、NHKBSで録画放送されたので、ゆっくりと観戦させて貰った。
本記事は、シリーズの続編として、これらの対戦を纏めたものである。
◎3位決定戦 10月30日 ロンドン(オリンピックスタジアム)(南アが3位、アルゼンチン破る ラグビーW杯 等を参照)
24 13 ![]()
で、南アフリカが勝利したようだ。
ネット情報による簡単な試合経過は、南アは、開始間もなく、トライとゴールを決め、3PGも決めて、前半、16-0と大きくリード。
後半も、南アは、開始早々、トライを決めるなど、危なげない試合運びだったようだ。
アルゼンチンは、後半、ドロップゴール等を決め、終了間際にトライを挙げたものの及ばず、24-13に終わったようだ。
南アは、2トライ+1G、4PG、ARGは、1トライ+1G、1DG、1PGである。
アルゼンチンのSO(スタンドオフ)のサンチェスは、この3位決定戦でも、キッカーとして、1G、1DG、1PGの8点を挙げ、今大会全体の得点王となったようだ。
◎決勝戦 10月31日 ロンドン(トゥイッケナム) (
ニュージーランドが史上初の連覇達成で閉幕。4年後の日本大会へ…。等を参照)
34 17
で、ニュージーランドが史上初の連覇を達成し、通算、3度目の優勝を飾った。
◎試合経過
前半 NZ AUS
・NZは、敵陣深い位置で反則をもらい、SOカーターのPGで先取。 3―0
・直後、AUSは、SOフォーリーが、PGを決め追いつく。 3-3
・さらに、NZが、終盤、2本のPGで、引き離す。 9-3
・そして、見事なパス回しで、右隅にトライ。ゴールも決めて、大きく引き
離し、前半終了。 16-3
後半
・開始直後、NZのノヌーが、長い距離を独走し、トライ。Gは失敗。 21-3
・後半暫くして、NZに危険なタックルの反則があり、10分間の退場。
・このチャンスを逃さず、AUSが猛攻
ドライビングモールから押し込みトライ。Gも決まる 21-10
・シンビン解除直前には、AUSの敵陣裏へキックしたボールを、相手が
キャッチミスし、これを、SOフォーリが走り込んで捉え、最後にフォ
ローしたクリンドラニが悠々とトライ。 Gも難無く獲得。4点差に迫
った。 21-17
・70分、NZカーターが、長いDGを見事に決める。 24-17
・そして、終了5分前、NZカーターが、50mものPGを決めた。 27-17
・カウンターから、快速のFBバレットが敵陣へ転がし、みるみる相手
を置き去りにして、一人舞台で踊るように独走しながら、インゴール
で悠々押さえた。そして、80分となり、コンバーションをカーター
が決めて、ノーサイド。 34-17
NZは、3トライ+2G、4PK、1DG、AUSは、2トライ+2G、1PKである。
ハイレベルの試合で、双方の戦法や動き方等について、筆者は、論評出来るだけの知識は持ち合わせていないが、後半、NZが、シンビン退場で、1人足りなくなった時は、AUSが、4点差までに迫って、若しやと思った。だがその後、NZが底力を見せ、ドロップゴール等で着実に加点。 終了間際の、トライとゴールは、決定的だった。
決勝戦のマン・オブ・ザ・マッチには、7本のキックを決めた、NZのSOカーターが選ばれたようだ。
○審判の判定と反則行為について、幾つか、理解を深めた。
・ラインアウト 跳び上がった空中で、相手の身体を手で押さえる反則「オブストラクション」があった。
・スクラム 意図的にスクラムを崩すという、「コラプシング」は、良く見たが、双方の力のバランスで、結果的に崩れているようにも見え
た。
・集団 タックルで相手を倒した後も、相手を離さないでプレーを妨害するとう「ノットロールアウェイ」があった。これと、相手側に倒れ
込んで、ボールを押さえてプレーを妨害するという「オーバーザトップ」との違いが混同される。
「アンプレアブル」というのがあったが、ボールを持っていた側のスクラムで再開となるようだ。
ノットリリース(ザボール)は多くみられるが、解説では、意図的に、相手に被さってリリースさせないようにしている事も多いよう
だ。
・危険行為 首から上にタックルする、ハイタッチは良く見かけるが、映像では、相手の脚・太ももを持ちあげ、逆さまにしている様子が映
像に写った。
「オフサイド」の反則もあったが、よく分らなかった。又、反則があった場合の、審判の「アドバンテージ」についても、解除する条件や、元の位置に戻るケースなど、良く分らなかった。
タッチラインを越えて直接キャッチした場合は、ラインアウトでなく、そのまま続けてもいいルールもまだ良くわからない。
◎嬉しいニュース
この2015ラグビーワールドカップ大会(W杯)での「最高の瞬間」賞に、ファン投票で、奇跡的に日本が勝利した、予選プールBの日本―南ア戦が、選ばれたようだ。これまで、RWCで1勝しかできなかった日本代表が、優勝候補の一角で、2度も優勝経験がある強豪南アを、最後に逆転して破った、驚きと称賛の大きさを意味するもので、日本ラグビーが、ここに来て、世界に認知された、と言う事だろうか。
更に、嬉しいことに、大会のスポンサ-になっているSG社が選ぶW杯ドリームチーム(ベストフィフティーン)に、日本代表で大活躍した、FB五郎丸選手が選ばれている。他には、NZのSOカーター選手も入っているとあるが、詳細な内訳は分らない。
五郎丸選手だが、最近のニュースでは、世界のラグビーの強豪18チームが集まる「スーパーラグビー」の、豪州クラブチーム「レッズ」に入ることが決まったようだ。来年の2月~7月に、世界各地で試合が行われるようだ。五郎丸選手は、転籍ではなく、終了後は、日本のヤマハ発動機に戻ってくるようだ。(
2016年スーパーラクビーの日程発表。日本チームの正式参入決定。|NEWS|RUGBY REPUBLIC(ラグビー共和国)等)
このスーパーラグビーには、今回から、日本も参加することになっている。又、エディ前日本代表監督は、南アフリカのクラブチーム「ストーマーズ」を指揮することとなっており、同じ仲間だった同志が、今度は、分れて戦うという、面白いマッチが期待できそうだ。