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年齢上の制限  1

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2015年6月27日(土)  年齢上の制限   1  

 

 先だっての6月17日の参議院本会議で、選挙権年齢を、現行の20歳から引き下げて、18歳以上とする、改正公職選挙法が可決、成立した。来年夏の参議院選挙から、適用される見通しと言う。

 この選挙権年齢については、当ブログの下記シリーズ、

  選挙と住民投票  1~5 (2015/5/25~/6/13)

の中の、記事 5でも取り上げたところだ。

 

 今回の改正法の議決に当たって、被選挙権年齢、成人年齢、少年法との関連等について、見直しの上、必要な措置を講ずることが、付則に盛り込まれたと言う。(選挙権年齢18歳以上に 改正公選法が成立 NHKニュース

これらの選挙関連の詳細については、これ以上は省略する。 

 

 人間誰しも、成長し、その人生航路の途上で、色々なイベントを経験するが、その際、年齢に関する色々な制限が現れてくる。

本稿以降では、選挙権以外のこれらの年齢上の制限について、いくつか、取り上げていくこととしたい。

  

○就学年齢

 誰しも、生を享けて以降は、成長に伴って、学校に通う事となるが、教育段階に応じた就学年齢がある。 

以下の基本的なコースでは、就学年齢が決められており、この他に、幾つかのバリエーションコースもあり、年齢を飛ばした飛び級などもある。

     保育園・幼稚園 満2歳位~

     小学校       満6歳~

       中学校       満12歳~  

       高等学校     満15歳~  

       大学校       満18歳~   

 言う迄もなく、小・中学校は、義務教育だが、義務教育を終了した後は、希望に応じて、就職するか、上級学校へ進学するか、の選択が行われることとなる。

最近は、子供の能力を育てるとともに、女性の社会進出の要請等から、就学前の保育園・幼稚園も重要性を増しているところだ。

 社会の少子化が進む中、今後の、教育の方向をどうするかは、大きな課題であろう。 

  

○成人と少年

 我が国では、1人前の責任ある大人は、「成人」として、各種契約の主体(売買、貸借、就職等)等として認められる年齢が、民法で、男女ともに、満20歳以上と決められている。 現在は、1月の第2月曜を、成人の日として、国民の祝日と定め、祝賀行事が、各地で行われている。

古来、成人とされる年齢や、男女の違いなどは、変化してきたところだ。

 

 成人に達していない年齢までは、文字通り、未成年で、成人の反対の少年になる。

少年法では、20歳未満を少年とし、将来性のある若者として保護され、通常の刑罰は科せられない。

 今回、新たに選挙権が得られる18、19歳は、大人に近くなるものの、まだ、少年になる。マスコミの報道による限り、凶悪犯罪の若年齢化が進んでいる現状だけに、選挙権と少年法との関連・整合性をどうするかは、議論がある所だろう。(成年 - Wikipedia未成年者 - Wikipedia

 

 ○兵役の制度

  年齢による制限で、思い浮かぶのは、戦前の兵役制度だ。この制度では、男子だけだが、徴兵される年齢が、17歳~40歳と決まっていたようだ。(徴兵制度 - Wikipedia

NHK朝ドラでも、赤紙(召集令状)が届けられる運命のシーンはお馴染みで、最近の「花子とアン」、「マッさん」でも登場している。

  現在の自衛隊は、志願制だが、採用の基本年齢は、男女とも、18歳~27歳となっているようだ。(自衛官募集ホームページ:防衛省・自衛隊

 

 調べてみると、現在の、世界各国での兵役や徴兵制の状況は下図のようだ。

 図によると、国家命令として兵役を義務づけている国は、隣国の韓国など、思ったより少ないのは、やや驚きである。

欧米諸国を中心に、徴兵制がなく志願制だけの国や、近年中に、徴兵制の廃止を予定している国が多いようだ。また、徴兵制と志願制を併用している国もある。

図では、日本は、軍隊を保有していない国家・地域(緑色)になっている。(徴兵制度 - Wikipedia より) 

       

                     

 現在、国会内では、会期を大幅に延長して、安全保障論議が行われている。国を守るとはどういう事なのだろうか。己の生命の危険を伴う活動と、志願制との関係は、どうなるだろうか。現行憲法と集団的安全保障との関係はどうなのか、等、話題は広く深いようだ。

又、徴兵制は、人権を無視した、時代遅れの苦役を強制するものだ、といった見方もあるという。 

 

 現在の自衛隊の位置づけでは、軍隊として戦うという身の危険は殆ど無く、安定した確実な職場として志願している隊員が多いと思われるのだがーーー。

新たな枠組みのもとで、今後、自衛隊が外国に派遣される場合は、これまでよりも、身の危険が可なり増加し、きわめて危険な職場となる事態も想定されるが、その場合、当事者である隊員達は、指揮命令のもと進んで任務に着くだろうか。また、隊員の家族達は、どんな思いになるだろうか? 

 

 今後、自衛隊員が派遣される現地では、対抗勢力やテロ組織などとのゲリラ戦に巻き込まれる可能性もあるだろうが、戦時中の様な肉弾戦は、現在は考えられず、ゲーム感覚でハイテク機器を操作する戦いが行われる、といった見方もある。

 

 


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