2024年11月14日(木) 衆院選
○衆院選の結果
先月の10月15日公示、10月27日投開票で、衆院選が行われた。
結果は。下図のように、自民・公明の与党が、過半数に届かなかった。30年振りのようだ。
図にあるように、自民が大幅に議席を減らし(現職の大臣も2名落選)、公明党も減っていて、石井啓一代表が落選する事態であった。
公明党は、斉藤国交大臣が、急遽、代表となったことで、第2次石破内閣として、
併せて3名の大臣が、新たに任命されている。
10月27日の衆院選の結果を受けて、この11月11日、特別国会が召集された。
首班指名選挙が行われ、一回目の投票結果は、以下であった。
上位2名の決戦投票が行われ、結果は以下。
決選投票では、野党は、共産党以外、自党の代表名を書いたので、無効票が多くなったようだ。
これにより、自民党総裁の石破茂氏が、103代の内閣総理大臣に指名された。
○常任委員長等の配分
両院の常任委員会は、以下のようになっていて、各院に、17の委員会がある。
*常任委員会委員長
各党派への配分
自民 10 以下以外の委員会
公明 1 総務
立民 5 予算 法務(夫婦別姓問題) 環境 国会基本政策 懲罰
国民 1 決算行政
全閣僚が出席する最も重要な予算委員長が、野党になったのは、久し振りという。
立民の安住淳委員長の職責は、極めて重いと言えよう。
委員長は、「熟議」という言葉を使って、運営の姿勢を示している。
*特別委員長の配分
政治改革の行方が注目される(以下の呼称には、略称も)。
配分 自民 3 震災復興 原子力 地域子供
立民 3 政治改革 沖縄北方 拉致
維新 1 消費者
*審査会長の配分
選挙前は、自民が独占していた。 憲法改正の論議が進むかが注目される。
配分 自民 2 情報審査、 政治倫理審査
立民 1 憲法審査
○今後のこと
あるコメンテーターは、今回の総選挙を受けて、今後の政治について、以下のように述べていたのが、印象深い。
少数与党は ⇒ 寛容と忍耐の精神で(野党の意見をよく聞いて)
野党は ⇒ 責任と知恵で (ただ反対するだけではなく、責任をもって)
これまでは、自民・公明が思うように進めてきた、国会や政治が、身近に感じられ、面白くなってきたと言えるだろ。