2024年10月14日(月) 地上絵の謎
○先日、有名なナスカの地上絵について、新たな発見があった、とのニュースが流れた。
ナスカの地上絵は、後述する南米ペルーの世界遺産の1つである。
今回のニュースによれば、山形大学で、長年、ナスカの地上絵について研究している、人文学部の坂井正人教授(文化人類学、アンデス考古学 下図)のグループが、 新たな地上絵168点を、見つけたという。
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○ペルーの世界遺産は、下図に示すように、文化遺産6、自然遺産2,複合遺産2だが、ナスカの地上絵は、文化遺産(図のNo・5 赤印)で、海岸に近い、アンデス山脈の山中に存在する。他に、複合資産として、有名な夢否マチュピチュ(図のNo・9 紫印)もある。
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ナスカ地域は、縦・横30Km程の広さという。
○地上絵に描かれている対象は様々で、圧倒的に、幾何学的な直線や模様が多いようだが、具象的なものとして、動物が多いようだ。
ネットに出ている幾つかを以下に引用したい。
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Clik here to view. 数mの絵の大きさの人物
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Clik here to view. 猫と言う
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Clik here to view. 宇宙飛行士?
その他の画題としては、ネットには、以下などもある。
バリワナ ペリカン クモ トカゲ オウム クジラ
木 犬 手
トライアングル 不等四辺形
○地上絵は、1926年、先ず、線の絵が発見され、動物などの絵は、1939年になって発見されている。その後、多くの発見があり、現在も発見が続いているようだ。
地上絵を描いた目的については、発見当初からの謎で、幾つかの、基本的な謎は、現在も解明されていない。
*概況
自然条件、製作目的、保護活動、見学法など。(参照: )
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*製作された目的
上述の概況と一部、重複するが、以下のように、製作された目的には、諸説があるようだ。
(参照:【ナスカの地上絵はなぜ消えない?】誰がどうやって書いたのか.html)
・雨乞い儀式説
貴重な水を求める雨乞いの行事
一筆書きに廻って祈る
・方向を示す道しるべ説
重要な施設がある目的地への方向を示す
・暦法関連説
冬至・夏至を知る歴学的性質がある
生活に必要なカレンダーとして
・社会事業の一環説
製作する労働力を租税として提供した
・宇宙人へのメッセージ説
宇宙から見えるような標識
やや荒唐無稽
・水の流れをコントロールする説
貴重な水をコントロールする
・単純にアートとして楽しむ説
楽しみのアート
*時期
BC100頃~AD800頃
文字を持たない時代の情報伝達手段としての絵
*方法
小さい絵の拡大法
平行線 揃って種まきをする時の手法
*絵の維持・保存
雨による流失防止
風による変形防止
グリーンピースによる破壊行為があって、保護活動保存の大切ささがクローズアップ
○現代の調査方法
空からの方法 (航空写真)
航空機 ドローン
AI解析による調査・解析
発見効率が高まる
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○山形大学 坂井教授のグループの大きな貢献
地上絵発見数
2011 2
2012 現地に、ナスカ研究所を開設
2013 2
2015 24
2019 143
2024 168 今回
地方大学の特色を発揮している。
筆者は山形県出身で、山大はよく知っている。