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防人の詩 

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  2024年10月11日(金)  防人の詩

 

 

先日の10月5日、NHKの「新・BS日本の歌」は、坂本冬美と島津亜矢の二人が歌う歌謡ショーだった。番組の中で、さだまさし作詞・作曲の、「防人の詩」(さきもりのうた)を、島津亜矢が歌った。大好きな歌手の一人だが、表情豊かで、澄んだきれいな歌声だった。

 

ネットで調べたところ、この番組が最初に放送されたのは、9月22日とあり、自分が観たのは、再放送だったようだ。

 

この曲は、2003年に発表された、日露戦争の戦闘を描いた、映画「二百三高地」の主題歌という。

 

作曲を依頼された彼が、万葉仮名で書かれた、下図の防人の歌に触発されて、この曲を作ったという。

意味の欄にある言葉は、後述の歌詞と同じである。(参照:防人の詩 - Wikipedia.html)

 

防人とは、奈良時代から平安にかけて、税の代わりに義務的労役を提供するため、全国各地から集まり、九州北部の沿岸の警護に当った人達だ。

 

下図は、防人を象った埴輪と、妻を思って詠んだ、万葉集の歌である。

彼らが、おのれの悲しみや苦しみを詠んだ歌が、万葉集に、100首ほど載っているようだ。

 

 

防人の詩は、以前、聞いたことがあるが、歌詞は以下だ。

 

 

なんとも悲しい歌であるが、でも、前を向いて生きてゆく心が感じられることだ。

 

戦勝した日露戦争の戦闘を描いた映画の主題歌として、このようなセリフが出てきたのには驚かされたことだ。

この曲は、闘う兵士の気持に沿った、究極の反戦歌と言われるが、戦争反対と、ストレートに言わないのには、作曲した彼の美学があるという。(参照:防人の詩〜さだまさしが万葉集を基にして紡いだ究極の反戦ソング|TAP the NEWS|TAP the POP.html)


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