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ハチ公

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2014年4月25日(金)  ハチ公

 

 

 先日の4月21日は、昭和9年のこの日に、JR渋谷駅前に、忠犬ハチ公像が設置されて、80年になる記念日だったようで、長い歴史に纏わる、各種報道があった。 

人口に膾炙している、ハチ公の余りにも有名な、主人思いの逸話については、ここでは省略し、専ら、待ち合わせ場所のシンボルとしての話題について触れることとしたい。 

 

 

 筆者は、東京暮らしが長いが、知人、友人と待ち合わせて落ち合う場所については、色んな思い出があり、失敗もある。

都内には、多くの待ち合わせ場所があり、その一つが、渋谷のハチ公前広場だろうか。ハチ公像の廻りの、円形のパイプ椅子がある待ち合わせ場所は、大して広くはなく、人が多くても、比較的見つけやすい。 周囲に緑があるのも嬉しいことだ。

 

此処は、これまで、何度か利用したことがあるが、つい最近では、昨年秋と、この4月に、たて続けに、ハチ公のお世話になった。

 

昨年秋は、3人で落ち合ったのだが、その内の一人とは、50年振りに会うと言う事で、場所よりも、人物が分るかどうかの方が心配だった。でも、幾つになっても、やはり、往時の面影は残るようで、直ぐに分ったのである。

   ハチ公の回りで(ネット画像より) 

 また、この4月に、6人で集まった時は、生憎の雨模様だったが、お互いに近くの建物の軒下などで雨宿りしながら見ていたので、問題はなかった。

 

 渋谷駅周辺は、西口側は、JR山手線を中心として、2本の地下鉄(銀座線、半蔵門線)、井の頭線と、結構複雑であり、東口側も、副都心線と東急線が接続され、渋谷ヒカリエがオープンするなど、大きく変わって来ている。 

でも、駅周辺の出入り口は多いが、天下広しと言えども、ハチ公口はたった一つで、その先に、ハチ公が待っていてくれるのだ。 駅構内の案内標識にも、ハチ公方面が、大抵示されているし、勿論、誰でも知っているので、聞けば教えてくれる。

東京では、最もよく知られ、最も利用され、最も分りやすい、最右翼の待ち合わせスポットと言えるであろうか。 

 

 同じ渋谷駅の、東急ビルを背にしてハチ公像の反対側に、モヤイ像がある。かの有名な、イースター島のモアイ像を象ったもので、S55年に、伊豆七島の新島から寄贈されたようで、ハチ公よりは、大分後輩になる。 西口広場の、喫茶店の近くにさりげなく建っており、待ち合わせスペースも小さく、目標物としては、余り知られてはいない。ここで待ち合わせした経験はないが、外よりも、近くの喫茶店の中で待ち合わせるのも良いかもしれない。([渋谷駅西口] モヤイ像 - 東京待ち合わせ場所ナビ

一頃、山手線沿いの猿楽町方面への往来に、この像の前を、よく通ったものだ。

    

 ハチ公、モヤイ像の位置関係と渋谷駅周辺                              モヤイ像(後方赤が喫茶店) 

 

 昨年の夏だが、上野公園内の西郷さんの前で、10人ほどで、待ち合わせしたことがある。

青緑色の青銅製の西郷さんの像は、右手に愛犬を連れた、かなり大きなもので、大抵の人は知っている。因みに、この愛犬は、薩摩犬という。

   西郷像(ネット画像より)

以前、文京区に住んでいた事もあり、上野公園周辺は、よく知っている積りだったのだが、JR上野駅周辺の再開発や、不忍口などの大改造で、出入り口等が変わり、辿りつくのに苦労した。 が、木々の緑の中に、見慣れた西郷像を見た時は、流石に、安堵した。

 

 

 天下の新宿にも、東口のアルタ前や、西口の京王DEP前など、待ち合わせ場所は多いが、建造物に囲まれ、人通りの喧騒の中で探すので、やや不安がある。

何時だったか、JR新宿駅地下の、小田急線への乗り換え改札口前で待ち合わせたものの、アンドが取れず、大変な思いをしたことがある。

 

 池袋も、以前、西武池袋線の沿線に住んだ事もあり、縁は深いが、西口の旧三越デパート前(数年前に電気機器の量販店に変わってしまったようだ)では、何度か待ち合わせしたことがある。池袋で、今でもよく混乱するのは、東口にあるのが西武デパートで、西口にあるのが東武デパートと、逆になっていることだ。 

その他、銀座周辺や新橋駅や東京駅などなど、多いのだが、省略したい。

 

以前に比べて最近は、携帯電話や、スマホの道案内アプリがあり、大幅に便利になっているので、失敗しても修正が容易で、どの場所で落ち合っても、気分的には非常に楽になっている。

 

 渋谷駅のハチ公像が愛される理由は、忠犬だった逸話もあるのだが、ハチ公が、日本伝統犬の秋田犬であることも関係しているだろうか。やや大げさに言えば、日本人の心の故郷につながっているように思え、ハチ公の姿を見ると、ホッとするのだ。

 

 

 この、余りにも有名な秋田犬だが、あおもり犬(青森犬)にお目にかかった事がある。以前、青森市の県立美術館に行った時に、あおもり犬の、白い巨大な立像が、建物の横に建っていたのだ。勿論、あおもり犬とは、芸術作品上での呼び名で、このような犬種は無いようだ。 

この作品は、地元、青森県弘前市出身の気鋭の画家・彫刻家である、奈良美智氏の作になるという。

何かを思いながら、静かに何かを見守っている様で、何処かしら淋しそうな表情にも見えた。宗教的な雰囲気もあるだろうか。(ネット画像より) 

 

          あおもり犬                            人達と交流

 


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