2024年1月20日(土) 大学駅伝の補足
今年の新年の駅伝について、下記記事を投稿した。
新年の2つの駅伝 その1 (2024/1/8) (P64)
新年の2つの駅伝 その2 (2024/1/14) (P66)
この中の、箱根駅伝の関連で、大学駅伝について、補足することとしたい。
◎大学三大駅伝
国内には、下図のように、大学三大駅伝という大会がある。
この中で、「箱根駅伝」については、前稿のその2で触れたので、今回は、「出雲駅伝」と、「全日本大学駅伝」を取り上げることしたい。
◎出雲駅伝
最も歴史が浅い大会で、毎年、スポーツの日(今年は、10月14日)に開催される。
出雲市の出雲大社大鳥居前から、出雲ドームまでの45.1kmを、6区間に分けて走る。
コース概要は、下図である。
スタート風景 ゴールの出雲ドーム
参加チーム数は21となっている。
参加資格だが、以前はシード制があったようだが、現在は無くなっている。全国を、以下の8地域に分け、地域の学連毎に、基本枠と成績枠をもとに参加数が割り当てられ、20の参加チームが決まるようだ。割り当て法の詳細は省略する。
北海道1、東北1、関東10、北信越1、東海1、関西3、中国四国2,九州1
2023年大会の結果は以下の通りである。
結果を見ると、1~10位は関東校のみで、10位以下は、すべて関東以外というのは驚きだ。
2022年、2021年の大会について調べてみると、この傾向はほとんど変わっていない。
関東以外は、多数のチームが参加しているのだが、下位の成績に甘んじているようだ。
◎全国学生選抜駅伝大会
正式名称には、頭に、「秩父宮賜杯」が冠せられる。
出場チームの枠は以下のように決まっていて、総数27である。
・前回大会の上位8チーム(シード枠)
・各地区の代表17チーム
・オープン参加(東海とその他)2チーム
内訳を、下図に示す。(参照:大学三大駅伝 - Wikipedia.html)
シードとは、成績上位8チームがシードされ、次大会の出場権を獲得する。
地域別に17チームが選出されるが、全国を8地域に分け、地域毎の選抜方法で、チームが決まる。関東地区は、シー ドチームが多いが、これ以外は、箱根駅伝の成績によって選ばれる。表中のOPは、オープン参加2チームである。
コースは下図の通り。
スタートが名古屋市の熱田神宮、フィニッシュが伊勢市の伊勢神宮であることから、神宮駅伝とも呼ばれる。
2023年大会の成績
◎大学3冠
本稿冒頭に示した三大大学駅伝では、最も遅く1989年に始まった出雲駅伝以降、いずれにも優勝すると、大学3冠という称号が贈られる。
この称号は、以下の、5校のみで、それぞれ1回づつである。
1999年 大東文化大
2000年 順天堂大
2010年 早稲田大
2016年 青山学院大
2022年 駒澤大
なお、箱根駅伝、全日本駅伝の二大大会だけの時代も含め、2冠を達成した大学は、多数に上るのだが、煩雑になるので省略する。