2023年12月22日(金) 気になる歌 3曲
⚫この所、脳裏を離れない歌がある。出だしが、
♪ しばし別れの夜汽車の窓よ♪
で始まる曲だ。
ネットでいろいろ調べた所、1951年(S26)に発売された、
佐伯孝夫作詞 佐々木俊一作曲で、小畑実 が歌った、「高原の駅よ、さようなら」であると判った。
1951年と言えば、まだ、終戦後間もない頃で、筆者は、小学校6年生で、ラジオから流れてくる歌を聴いたが、メロディーは鮮明に覚えている。歌詞の方は、子供心に、意味がよく分からなかったが、以下である。
歌手 小畑 実 の歌い方は、「クルーナー唱法」と言われ、ソフトで甘い歌い方で、一世を風靡したようだ。
同歌手は、「湯島の白梅」、「貫太郎月夜」なども歌っていたが、春日八郎、三橋美智也の台頭などで、人気は下り坂となったと言われる。
この曲を主題歌にした映画も作られている。
高原の駅とは何処だろうと思っていたら、ネットにある映画の動画で、軽井沢の近くの、信濃追分駅が出てきたので、あの辺りのようだ。
ネットには、この曲を、松山恵子、天童よしみ、森 昌子などがカバーして歌っている動画もある。
⚫ホワイトクリスマス
上述のクルーガー唱法を確立したのは、「ホワイトクリスマス」で著名な、ビング・クロスビーである。あの歌声は、極めて印象深いものだ。
以下に、この歌の、原語と日本語訳の歌詞を引用する。
(参照:ホワイトクリスマス 歌詞の意味・和訳 White Christmas.html)
もうじきクリスマスだが、この「ホワイトクリスマス」は、アメリカ人のアーヴィング・バーリンの作詞・作曲で、幼かった頃の思い出と、幸せを願う気持に溢れた歌であり、世界で最も売れた曲と言われる。
クリスマスと言えば、よく歌われるクリスマスキャロルがつきもので、「ジングルベル」、「赤鼻のトナカイ」など、多くの曲があるが、次項に述べる、「聖夜」もその1つである。
⚫聖夜
クリスマスには欠かせないこの曲は、通常は、「きよしこの夜」とも呼ばれるが、賛美歌集では、109番として、「聖夜」で掲載されている。
作曲を依頼された、フランク.グルーバーが、徹夜で考えて、本番のミサの数時間前に完成したという逸話がある。曲が完成したのは、1818年のことのようだ。
以下に、ネットを参照して、楽譜を引用するが、静かで、優美で、歌いやすいメロディーである。
手持ちの古―い「学生愛唱歌集」にも楽譜は載っているが、タイトルは「聖夜」である。
なお、この曲の作詞は、上記楽譜にあるように、司祭のヨゼフ・モールで、原語はドイツ語で、これを英語に翻訳したようだ。両者を示すと、以下である。
曲の英語の歌詞では、
Silent Night
Holy Night
だが、これを、忠実に、日本語の歌にすると、
静かな夜
聖(きよ)し夜
となり、やや、歌いづらさが残る。
結局、静かな夜は諦めて、聖し夜だけにし、この夜を後に加えた、と思われる。
クリスマスは、宗教が関係する行事だが、本家の西洋では,年末の総合的な文化イベントになっている。飾り付け、サンタとプレゼント、食べ物などなど、子供達と家族を中心とした営みには、歴史の重さを感じることだ。