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大相撲大阪場所

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  2023年3月29日(水)   大相撲大阪場所

 

 

先日千秋楽となった大相撲大阪場所は、これ迄とは異なる事項が多い場所だったと言えそうだ。連日、NHKのテレビ放送で楽しませて貰ったが、印象に残った事項を記したい。

 

〇関脇霧馬山が優勝

横綱、大関陣が不在の中、関脇、小結陣が主役となった場所であった。

優勝は、本割で、12-2の関脇大栄翔と、11-3の関脇霧馬山が直接対戦して決まることとなった。この対戦で、霧馬山が勝利し、共に12-3となり、二人で優勝決定戦が行われた。珍しく、もの言いが付いたが、軍配どおりで、霧馬山の初優勝となった。

 今回は、一歩及ばなかったが、関脇豊昇龍も、10-5と健闘している。

 

最近の優勝力士を見ると、下図のようだ。(参照:大相撲優勝力士一覧 - Wikipedia.html)

 

 上図にあるように、最近の優勝力士は、白鵬、照の富士、逸ノ城、玉鷲、霧馬山とモンゴル勢が多く、またモンゴルか、という印象があるが、国内組や、他の外国勢の奮起が望まれるところだ。

 

〇休場者が多発

・横綱照の富士は、初日から休場し、今場所も、横綱不在の場所となった。

・大関貴景勝も、7日目から休場となり、来場所は、角番を迎えることとなる。

 今後の体調も懸念され、押しが命の大関の横綱への夢は、難しくなっただろうか?

・関脇若隆景だが、終盤の土壇場の14日目から休場となり、対戦相手だった霧馬山が不戦勝となった。若隆景の休

 場は、優勝戦線に影響したかも知れないが、早期の復帰が望まれるところだ。

・思い切りのいい活躍が期待される前頭の阿武咲だが、全休であった。

 

〇翠富士の善戦

幕内最軽量と言われる、小兵力士の翠富士だが、初日から10目まで、全勝を重ねる、大変な活躍で、一時は、優勝するのではとも思われたが、終盤の11日目から15日目まで全敗し、10勝5敗の成績に留まり、三賞も貰えなかった。

翠富士の全星取表は以下(参照:翠富士一成 - Wikipedia.html)

 

 

   

中盤までは、元大関の高安や小結翔猿にも勝っているが、終盤は、関脇・小結陣の4力士と元大関の正代に押し戻されている。

 

小兵・軽量の力士が、巨漢の力士(現役では、逸ノ城、碧山など)に勝つ様子は、大相撲の醍醐味の一つと言えるが、往年の舞の海や、現在も幕内ではないが現役を続けている、炎鵬、照強、石浦などが思い浮かぶ。下図に、現役の小兵力士を示す。

下図は右参照:翠富士 幕内“最”小兵 ~小さくても勝てる・推し相撲~|NHKスポーツ)

 

 

 

〇朝の山の幕内復帰が確実に

 大関だった朝の山は、自分の行動の不祥事で、6場所の謹慎を命じられ、瞬く間に、大関の地位から、三段目まで陥落した。

でも、真面目な精進があって、幕下を経て十両に復帰。良好な成績で着実に位を上げ、來場所での幕内復帰が確実となった。

 

朝の山は、現在、29歳のようで、まだまだ、相撲を取れる年齢なので、横綱照の富士の復活の様に、今後の幕内で大いに活躍し、自らが大関に復帰し、大相撲を活気づけ、若手を引っ張って行って欲しいものだ。

貴景勝、御嶽海や正代など、大関経験者が、不甲斐ない成績で角番で陥落している状況を、なんとかして欲しいものだ。

 


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