2023年1月16日(月) サッカーから、ラグビーへ
昨年は、FIFAワールドカップカタール大会が開催され、サッカー熱で、世界が盛り上がったが、当ブログでは、以下の記事を、投稿している。
FIFAワールドカップ2022 (2022/12/14) (O56)
FIFAワールドカップ2022 続き (2022/12/28) (O61)
今回の大会は、日本チームの大変な活躍があり、森保監督の続投も決まって、4年後のサッカーワールドカップ北米大会が待たれるところだ。
サッカー熱の陰で、よく知らなかったのだが、今年の秋に、ラグビーワールドカップが、フランスで開催され、日本代表も参加するようで、次稿で取り上げる予定だ。
◇サッカーとラグビー
サッカーとラグビーは、イギリス発祥のチームスポーツであり、足を使うことから、フットボールとして、共通のスポーツである。
筆者は、サッカーの競技については、ルールが簡明であることから、おおよそ、理解している。高校時代や、社会人になりたての若い頃は、サッカーのボールを追ったものだ。
一方、ラグビーについては、NTTの兵庫支社時代だが、支社内にラグビー部があり、職務上、部長役を務めさせられたことがある。ラグビーのルールの複雑さや、動きと変化の速さなど、理解がむずかしく、往生したことだ。
毎年、社内でNTT全体の大会があり、それに向けて練習する選手たちの激励に、よく、出かけて見学したものだ。選手同士が折り重なるように、すぐ、団子状態になり、水を掛けたりした風景が思い出される。
その時の選手と一緒に、東京の秩父宮ラグビー場(?)での、社会人と大学生との、正月の対抗戦を見に行った記憶もある。
この正月、たまたま、NHKTVを見ていたら、大学ラグビー選手権大会*の決勝戦が放映されることを知り、久しぶりに、試合の放送を観ることとなった。
*正式呼称:全国大学ラグビー選手権大会、日本ラグビーフットボール協会主催、NHK共催。
1月8日に、国立競技場で行われたこの決勝戦は、13時キックオフで始まり、結果は、以下の様に、帝京大の圧勝であった。
帝京大――早稲田大^
73 20
前半 28 12
(T4G4 T2G1)
後半 45 8
(T7G5 T1P1)
T:トライ、G:(コンバーション)ゴール、P:ペナルティゴール
今大会の、組み合わせと結果を示したのが下図で、最終段階の決勝トーナメントでは、14大学が戦っている。
前半は、早稲田が先制し、帝京が追いついて、拮抗したのだが、後半は、地力に勝る帝京が、次々と、トライとゴールを決め、圧倒した。決勝戦で、53もの得点差が付いたのは、初めてという。これまで、最多の優勝回数を誇る早稲田としては、歴史の浅い帝京に惨敗する不甲斐ない結果となったようだ。
本大会の歴史を調べると、第1回は、かなり古い、1964年(S39年)に始まっており、その後、色んな経緯があったようだ。
優勝校を見ると、以前は、早稲田と明治の両雄が席巻し、覇権を争ったが、最近は、帝京が急成長し、2009~2017で連覇し、暫くして、再度、今回を含めて、2011~2023と3連覇しており、帝京1強の状況と言われている。
(参照サイト:全国大学ラグビーフットボール選手権大会 - Wikipedia.html)
◇ラグビーのルール
ここで改めて、ラグビーの主なルールを調べてみた。
・ポジション
ラグビーは、15人制の球技だが、選手それぞれのポジションと背番号が、下図のように、決まっている。
まず、FW(フォワード)8人と、BK(バックス)8人に分かれる。
フォワードの重要な役割は、相手のフォワードと、スクラムを組むことだ。
スクラムは、力強さに溢れていて、ラグビーの魅力の一つと言えようか。
試合の中では、反則行為などがあると、後述のように、スクラムが組まれるシーンが、よく出てくる。
フォワードは、フロントロー、セカンドロー、バックローに分かれる。
スクラムの先頭になるフロントローの3人は、フッカーを中央にして、左右に、プロップがくる。
2列目のセカンドローの2人は、ロックと呼ばれ、フロントローを後方で支える。
3列目のバックローの3人は、中央がナンバーエイトで、左右は、フランカーと呼ばれる。
バックローの3人は、後方でスクラムを支えながら、前から送られてきたボールを掴み、後方に控えている味方のバックスに、パスを送って、攻める役目がある。
中でも、ナンバーエイトは、攻守の要となる、8の背番号をつける花形のポジションとされ、フォワードのリ-ダーである。
バックスの8人は、
ハーフバック 2人
スクラムハーフ、スタンドオフ
スリークオーターバック 4人
ウイング(左) センター(左) センター(右) ウイング(右)
フルバック 1人
となるが、ポジションや役割には、特に決まりはなく、任意のようだ。
・ラインアウト
ボールが、サイドラインを出た時には、攻め側の2番がスロワーとなり、敵味方が2列に並んで投げ入れたボールを、ジャンプして、味方に取らせる、熾烈な争いが起こる。
この時スロワーなどが、数字を叫んで、どの位置で、誰がジャンプしてキャッチするか、コミュニケ―ションが行われる。
ルールのページを見ると、フォワードの2番が投げ入れ役で、中にいる1番、3番は、ジャンプしてボールに触ることが出来ないとなっている。
・反則
ラグビーには、嫌になる程の、反則があるようで、この事が、ラグビーを、難しく、近づきにくくしている要因だろう。
程度に応じて、軽い反則*、中程度の反則**、重い反則***、危険な反則****、があり、これらが、以下のように、色んな場面で出てくる。
◇試合全般で起きる反則
・ノックオン*:ボールを前方に落とす。再開法:相手ボールスクラム
よく起こる、ポピュラーな反則。
・スローフォワード*:ボールを前方に投げる。再開法:相手ボールスクラム
フィールドでの攻めで、自分より前に投げるよくある反則。
・オフサイド***:いてはいけない場所でプレーに参加する:再開法:相手ボールペナルティキック
サッカーにも、オフサイドがあるが、可なり違うようで、理解が難しい。
◇スクラムで起きる反則
・アーリーエンゲージ**:審判の掛け声より早くスクラムを組むこと。再開法:相手ボールフリーキック
・コラプシング:故意にスクラムやモールを崩すこと。再開法:相手ボールフリーキック
・フットアップ:ボール投入前に足をあげること。再開法:相手ボールフリーキック
◇ラインアウトで起きる反則
・ノットストレート:ボールをまっすぐ投げ入れなかったこと。再開法:相手ボールスクラム
スロワーが、味方の列の方向に投げること。
・オブストラクション:相手のディフェンスを妨害すること。 再開法:相手ボールペナルティキック
・バージング:相手を掴んだり押したりすること。再開法:相手ボールペナルティキック
◇ラックで起きる反則
・ノットリリースザボール***:倒れた選手がボールを離さないこと。:再開法:相手ボールペナルティキック
倒れた選手はすぐにボールを離さなければならないが、意図的に上手に相手側にそうさせない高級プレーもある様
だ。
・オーバーザトップ:相手側に倒れ込んでプレーの邪魔をすること。;再開法:相手ボールペナルティキック
・ノットロールアウエイ;タックルした選手が離れず、相手のプレーを邪魔すること。
◇危険な行為
危険な行為はどこでも起こりうるが、下記の再開法となる。
ただ、危険の程度が酷い場合は、一時退場(イエローカード、10分間、箱(sinbin)に入って謹慎する)
か、一発退場(レッドカード)となることがある。
・ハイタックル:相手の肩より上にタックルすること。再開法 相手ボールペナルティキック
・リフトタックル:相手の下半身を持ち上げ、地面に落とすタックル。
再開法 相手ボールペナルティキック
・パンチング:相手を殴る行為。 再開法 相手ボールペナルティキック