2023年1月6日(金) 新年の2つの駅伝
〇箱根駅伝
◇新年恒例の箱根駅伝*は、読売新聞社・日本テレビが主催し、今年で、99回目となる伝統のあるイベントだ。
*正式名称:東京箱根間往復大学駅伝競走
2日は、東京→箱根の復路が行われ、3日は、箱根→東京の往路だったが、往路は5区間210km、復路は5区間215kmの行程で、それぞれ、5人のランナーが走っている。
参加チームは、昨年の大会でシードされた10チームと、予選会を勝ち抜いて参加した10チームの、計20チームで争われた。更に、予選会で敗れたチームから、有力な選手を募って学生連合チームを作り、正式順位はないオープン参加としている。
2日、3日とも、しっかり、TV観戦させてもらった。
◇結果は、2日の往路は、駒沢大が優勝し、3日の復路も、駒沢大がスタートから首位をキープして優勝し、往復完全優勝を果たした。
下図は、各チームの順位と所要時間である。
来年に向けてのシード校は、1~10位である。
全体としては、ハプニンが少ない大会だったが、以下に、いくつかの話題を取り上げたい。
◇往路
・1区学生連合の飛び出し
学生連合は、予選会で落ちたチームから選ばれるが、これまでは、殆ど目立つことは無かったが、今回は、1区で、育成大の颯選手が飛び出し、約500m(約1分)の差をつけて先頭を維持。鶴見中継所までこのままいくのではと、ドキドキしたのだが、中継所の約1km手前の地点で、本命集団が追いつき、追い越してしまい、鶴見中継所での順位は、
1位明治大―2位駒沢大―3位学生連合、
で、ネットによれば、時間差は、1-2位間は8秒、2―3位間は7秒だったようだ。
鶴見中継所での4位以下は、
法政大―中央大―創価大―順天堂大ー青学大
で、昨年総合優勝した、青学大の、当初の苦戦が注目されたが、2区以降で挽回し、順位を上げている。
・往路の順位は以下だった。
1位 駒沢大
2位 中央大
3位 青学大
4位 国学院大
5位 早大
駒沢大、青学大は順当なところで、中央大の2位は光っている。
◇復路
・青学大は、復路の6区は3位でスタートしたものの、下図に示すように、7位、8位、7位と、ずるずると後退した。
箱根 小田原 平塚 戸塚 鶴見 大手町
6 7 8 9 10
しかし、8区で岸本が、4人抜きを演じて挽回し、総合3位に食い込んで、名門の意地を見せつけたと言え
る。
・シード争いは、上図にあるように、9-10位は際どかったが、10位―11位は、1分半程も空いてしま
い、話題にはならなかった。
◇総合
・全体の結果は、2022年優勝の青学大や、2021年優勝の駒沢大は、順当なところだ。
最近、余り目立たない中央大が2位に食い込んだのが注目される。中央大は、長い歴史の中で、14回も優勝している強豪校のようだ。
・立教大の50年ぶりの参加もあったが、成績は振るわなかったようだ。
◇記念大会
来年は、100回の記念大会ということで、参加範囲を、全国の大学に拡大するようだ。
このため、関東学生連合チームは編成されないという。
有力な選手は、箱根駅伝で活躍している大学に、希望して入学することから、対象校を全国に拡大しても、駅伝の質は、余り変わらないとも言われる。そんな中で、下記のサイトによれば、拡大を期待している大学もあるようで、全日本大学駅伝の成績から推定し、以下の大学が参加する可能性があるとしている。
16位関西学院大(兵庫)、17位大阪経済大(大阪)、18位立命館大(京都)、19位環太平洋大(岡山)
参照サイト:【箱根駅伝】次回100回記念大会 予選会参加資格全国の大学に拡大 関東学生連合は編成されず.html
〇ニューイヤー駅伝
正式名称は、全日本実業団対抗駅伝競走大会で、通称、「ニューイヤー駅伝」と呼んでいる。
毎年、元日に、群馬県内で行われる駅伝大会で、今年で、67回となる。
日本実業団陸上競技連盟が主催し、毎日新聞・TBSテレビ・群馬県が共催となっている。
全長100kmを、7区に分けて争う。区間距離は、8.3km~22.4kmで、区間平均は約14kmである。
通常は、37チームが参加するが、今年の参加は36である(1チームがDNS)。
成績上位の5チームは以下である。
1位 Honnda (東日本)
2位 富士通 (東日本)
3位 トヨタ自動車 (中部)
4位 三菱重工 (九州)
5位 GMOインターネットグループ(東日本)
Honda連覇
前年の下旬に、予選会が行われ、本選へ出場する37チームが決まる。
地区ごとの選出枠は以下のようだ。
東日本 12
中部 7
北陸 1
関西 5
中国 4
九州 8
今回は、Honndaが、昨年に続いて2連勝となったが、最近は、トヨタ自動車、富士通、旭化成なども加わって、上位を争っているようだ。
以下のサイトを参照:全日本実業団対抗駅伝競争大会(ニューイヤー駅伝)歴代記録.html