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FIFAワールドカップ2022

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2022年12月14日(水)  FIFAワールドカップ2022

 

 

中東のカタールで、サッカーワールドカップが始まって、大部経過し、早いもので、もう、ベスト4が決まり、準決勝戦が行われている。14日は、アルゼンチンークロアチアでアルゼンチンが勝ったようだ。今後、15日は、フランスーモロッコが対戦、以後、18日は、3位決定戦、19日は、決勝戦が行われる予定だ。

ここで、これまでの経過と、日本代表の活躍等について、整理してみた。

 

〇カタールという国

カタールは、下図のように、アラビア半島を足に譬えると、甲に当たる部分にある「いぼ」の様な、アラビア半島とは陸続きの小さな国で、広さは、日本の秋田県と新潟県の間位のようだ。

気候は、亜熱帯になり、かなり暑いので、暑さを避けるために、時期を遅らせて開催しているという。観客は、半袖姿で観戦しているようだ。

時差は、日本時間より、6時間遅れている。現地18時―日本深夜0時、現地12時―日本夕刻16時などとなるので、日本で生中継を見るのは難しく、録画放送となる。

下図に、アラビア時間(AST)を示すが、薄緑色の、サウジアラビア、イラク、シリア、レバノン、トルコなどが、同じ時間帯のようだ。勿論、バーレーンも含まれている。

 

バーレーンの経済は、石油資源をベースにしているようだが、競技場の建設での過重労働や、社会の女性差別に対して、参加選手からは、抗議の行動もあったようだ。

 

〇参加チームとグループ分け

ワールドカップには、世界中から、地域の予選を勝ち抜いた、32チームが参加し、4チームづつ、A~Hまでの、8つのグループに分かれて、先ず、グループリーグを戦う。

日本チームは、Eグループで、ドイツ、スペイン、コスタリカが、一緒だ。

各グループの上位2チームが、決勝トーナメントに進出する。

 

FIFAランキングは、大会開始直前で以下の様だ。

 全体     1位 ブラジル

        2位 ベルギー

        3位 アルゼンチン

        4位 フランス

        5位 イングランド

 

 Eグループ  7位 スペイン

       11位 ドイツ

       24位 日本

       34位 コスタリカ

 

〇Eグループでの日本の対戦状況

・対ドイツ戦

グループリーグの日本の初戦となるドイツ戦は、JST23日夜10時のキックオフで始まった。

ドイツ戦の日本のスタメンは以下だ。

 

  FW 前田

  MF 鎌田 堂安 久保 伊東 田中

  DF 酒井 板倉 長友 遠藤

  GK 権田

 途中で、選手交代があり

  久保→富安、前田→浅野、長友→三苫、田中→堂安、酒井→南野

 に代わっている。 

 

前半戦は、ずっと押され気味で、日本の右サイドから攻められ、GKの権田が無理して飛び出して、PKを与えてしまい、失点した。

休憩時間の後の後半は、日本の動きに変化が出てきた。解説に依れば、システムを変更したようだ。4バックから3バックにし、後半の途中で、上記のように、4人を替えて、攻撃型にしたようだ、

高い位置でボールを奪うなど、見違えるように動きがよくなり、遂に、センタリングを堂安が決めて、1-1と追いついた。そして、難しい位置から、浅野が決めて2-1と逆転し、そのまま終了した。

格上の強敵ドイツを破ったことで、選手たちは、すっかり、自信をつけた。

 

・対コスタリカ戦

2戦目のコスタリカ戦のスタメンは以下だ。

  FW 上田

  MF 鎌田 堂安 久保 伊東 田中

  DF 山根 長友 酒井 板倉 遠藤

  GK 権田

 途中で、選手交代で

  久保→富安、長友→三苫、田中→堂安、酒井→南野

 に代わっている。 

 

ランクが日本より下で、スペインに、0-7で大敗していることから、やや軽く見ていたコスタリカだが、長いセンタリングを、素晴らしいヘッディングシュートで決められ、0-1で敗れてしまった。

 

・対スペイン戦

 格上の強豪スペインとの戦いは、以下の陣容で臨んだ。

  FW 前田

  MF 鎌田 久保 伊東 田中 守田

  DF 長友 板倉 谷口 吉田

  GK 権田

 

 途中で、選手交代で

  長友→堂安、久保→三苫、前田→浅野、鎌田→富安、田中→遠藤

 に代わっている。 

 

スペインに先制されたが、堂安がゴールして追いつき、後半間もなく、三苫の折り返しを田中がゴールし、2-1と勝ち越し。

三苫が折り返した時、ボールがエンドラインを出た可能性があり、VAR*の出番となった。

暫く経過後、出ていないと判定され、ゴールが認められたのである。

 *VAR:Video Asistant Referee ボールが、オフサイドラインや、ゴールライン、エンドラインを越えたかどうかを、画像解析で判定する機器で、今大会で初めて導入された。

この時の、森安監督のコメントが以下に出ている。

 (森保監督 三笘の折り返しVAR判定に見解 「本当にラインを割っていればゴールキック」)

 

〇一次リーグの結果

 下図のように、日本は、Eグループ1位となり、2位のスペインとともに、決勝トーナメントヘ進出した。

 

ドイツは、勝ち点で、スペインと並んだのだが、下図のように、得失点差で、スペインに及ばなかった。スペインが、コスタリカに7-0で圧勝したことが利いている。

 

大方の予想では、Eグループでは、ドイツ、スペインが勝ち上がると見ていたので、両チームを破って、日本が決勝トーナメントに進出したことは、「ドーハの奇跡」と言われた。

この言葉は、「ドーハの悲劇」と対比的に使われている。これは、29年も前の、WCアメリカ大会へのアジア地区予選(1993年)で、対イラク戦の最後のロスタイムで、イラクにゴールを決められ、WC進出を逃した、苦しい記憶である。

当時の状況をネットで調べたところでは、現森保監督が、選手として、この試合に、出場していたようだ。(ドーハの悲劇 - Wikipedia.html を参照)

この悲劇を体験するとともに、今回、同じドーハで、強豪を破って、グループ首位で、決勝トーナメントに進出した感慨は、如何ばかりだったろうか?

 

〇決勝トーナメント

 前回大会のWC2018年大会では、一次リーグは突破したが、決勝トーナメントで初戦敗退。

今回は、一次リーグは突破し、決勝トーナメントは下図の組み合わせとなった。

 最初の対戦相手のクロアチア戦だが、クロアチアは、前回のモスクワ大会の準優勝で、FIFAランキングは、ドイツに次ぐ、12位の強敵だ。

 

クロアチアとの戦いは、以下の陣容で臨んだ。

  FW 前田

  MF 鎌田 伊東 守田 遠藤 堂安

  DF 長友 富安 谷口 吉田

  GK 権田

 

 途中で、選手交代し、

  長友→三苫、前田→浅野、堂安→南野、鎌田→酒井、森田→田中

に代わっている。 

60分は、0―0のまま終了し、延長戦の前半、前田が、初ゴールで先制したが、後半に追いつかれ、1-1で終了し、PK戦となった。

PK戦は、結局、1-3で敗れた。

      日本    xx〇x (南野 三苫 浅野 吉田)

      クロアチア 〇〇x〇

 ゴールキーパーは、日本は権田で、クロアチアは、リバコビッチである。

日本が、1人目、2人目だけでなく、4人目も止められたのは、相手GKリバコビッチの、読みの深さ、観察

力の的確さと言えるだろうか。

クロアチアは、決勝トーナメント2戦目のブラジル戦でも、ランク1位の難敵に食らいつき、延長戦で先制されるも、1-1と追いついて、PK戦に持ち込み、4-2で勝っている。

日本戦に続いてPK戦を制した快挙には、驚くばかりである。

 

〇意外な結果

 WCの今大会のこれまでで、事前の下馬評とは異なる、以下の様な、意外な結果がある。

 ・1次リーグでのドイツの敗退(日本がドイツを破る。ドーハの奇跡と騒がれた。)

 ・アフリカ勢の活躍(モロッコがベスト4に、セネガルがベスト16に)

 ・ブラジルの敗退(ランク1位のブラジルが、ベスト4進出ならず)

これからの、準決勝、3位決定戦、決勝戦で、予想外の結果が出る可能性もある。

 

 

〇次回に向けて

巷では、次回大会に向けて、日本の監督を誰にするかが取り沙汰されているようだ。

ベスト8への進出を目標にして、チームを導き、若手を指導・育成してきた監督として、是非、次回も続けて欲しいと願うところだ。

次回のWC2026は、カナダ・アメリカ。メキシコの3か国の共同開催が決まっている

ようだが、参加枠が、32→48チームに拡大されるという。

 

 


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