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新語流行語大賞 2022

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2022年12月 5日(月)  新語流行語大賞  2022

 

 

〇恒例の、ユーキャン新語流行語大賞のイベントが行われた。

これは、「現代用語の基礎知識」を発行している、自由国民社が行っているもので、11月初旬に、選考委員会により、世相を表す、30語が選ばれ、ノミネートされている。この中から、一般の投票により、10語が選ばれ、大賞が選ばれ、つい先日の12月1日に発表された。

 

ノミネートされたのは、下図の30語だ。

 

ノミネートされた30語だが、筆者には分からない言葉も多いので、下記サイトに、主催者の説明が出ていることから、それを参照した。

(新語・流行語大賞 ノミネートされた30の言葉 いくつ知ってる? _ NHK _ )

インティマシー・コーディネーター:映画・ドラマで活躍する、性的シーンの調整役

    の事という。親しい(itimate)という言葉が、関係している?

国葬儀:安部元総理の葬儀を、閣議で国葬としたことへの批判?

ヌン活:ホテルなどで、アフタヌーンティーを楽しむこと、という。

    全く知らなかったが、ヌンは、アフタヌーンから来ているようだ。就活、婚活等と同様の用語だ。

インボイス制度:事業者間取引での消費税の処理に関する制度、と理解している。来年10月から制度が変わるよ

    うで、小規模事業者には大きい負担になるようだ。説明では、invoiceは、適格請求書とある。

こども家庭庁:名前は知っているが、内閣府の外局として、来年4月に設置予定という。

    今年の6月、「こども基本法」が成立しているようだ。

BIGBOSS;日本ハムファイターズ新庄剛監督の別称で、登録名だ。名前を変えても、試合の成績はパッとし

    なかった。

大谷ルール:大リーグエンジェルスの大谷翔平選手は、投打の二刀流だが、投手として打順に入った場合、降板す

    ると、どこかの守備につかないと打席に立てないというルールだったようだ。これが、守備に就かなくて

    も、DHとして、出場が続けられるように変更され、これを大谷ルールと呼んでいるようだ。

宗教2世;宗教心の強い親に帰属している、子供世代のこと。安部元総理の銃撃事件の犯人の親が、熱心な信者で、

    寄付で経済的に家族が苦しんだことから、大きな関心を呼んだ。国会で、関連する議論が続いている。

村神様:ヤクルトスワローズの村上宗徳選手は、三冠王を取るなどの大活躍があり、ファンから。神様、仏様、村

    上様と親しまれた。後述する、年間大賞に選ばれている。

オーディオブック:音声の本の意だが、音声コンテンツを楽しむことの様で、生活の色んな場面で登場しているよ

   うだ。 

知らんけど:断定を避け、責任も回避する言い方で、関西弁だが、最近は、関東でも目立つようになっているとい

   う。

メタバース:ネット上の仮想空間のこと。そこに、自分の分身(アバター)を登場させる。

OBN(オールドボーイズネットワーク):言葉としては、男の年寄りたちの集団、の意。男中心の組織が作り上

   げてきた文化などを指すことばという。社会活動で、女性が排除されてしまうことへの、批判になっている

   ようだ。

SPY×FAMILY:コメディー風のアニメ漫画の世界。

ヤ!パワー:見たことは無い、筋肉芸人、なかやまきんに君の、決めセリフという。

オミクロン株:最近、増えている、コロナウイルスの変異株。一つ前は、デルタ株であった。

スマホショルダー:スマホを肩から斜めに掛ける用具のこと。

ヤクルト1000;ヤクルトの宅配飲料 癒しをもとめ、睡眠の質が良くなるなどが注目されている。

顔パンツ:コロナ対応のマスクが、定着しすぎて、パンツと同じように、着けていないと恥ずかしいという意見も

   ある。

青春って、すごく蜜なので:夏の甲子園で、優勝し、白河の関越えをやった、仙台育英高校の須江航監督の、子供

   達への思いやりのある言葉が共感を呼んだようだ。

リスキリング:新しいスキルを身に着けるための学び直し(reskilling)が注目されているという。

ガチ中華:池袋界隈の中華街で味わえる、現代風の本場の中華料理のこと。

#ちむどんどん反省会:この春で、NHKの朝ドラ「ちむどんどん」は終了したが、番組終了後、ネットで、ドキ

   ドキした風景など、番組内容を話題にすることが、流行ったようだ。

ルッキズム:容姿や見栄えで判断する、外見至上主義。和製英語(lookizm)?

キーウ:ロシアのウクライナ侵攻の終わりは見えていないが、ウクライナへの連帯の一環として、都市名を、ロシ

   ア語読みから、ウクライナ語読みへの変更が行われた。首都は、キエフからキーウに、港湾都市は、オデッ

   サからオデーサに変わった。

丁寧な説明:国会等で、問題がおこる度に、「寧な説明をやる」などと、のらりくらりと、追及をかわす風景を見

   てきた。説明を丁寧に行うことよりも、中身のある説明こそが、肝要だ。

令和の怪物:千葉ロッテの佐々木朗希投手の渾名。今年、28年ぶりに、完全試合を達成している。昭和の怪物:

   江川卓、平成の怪物:松坂大輔という、2人の大先輩の後継者が現れて、今後の活躍が楽しみ。

きつねダンス:日本ハムファイターズの、ファイターズガールの応援ダンスが「きつねダンス」というようだ。ま

   だ、見たことは無いが、ノルウエーの兄弟ユニットが歌う原曲「The FOX(きつね)」が、親しみや

   すく、また聞きたくなるようだ。

てまえどり:スーパーなどで、買い物客に、手前から商品を選んでもらうようにする啓発活動で、食品ロス軽減の 

   狙いがあるようだ。消費期限が短いものは、廃棄せざるを得ないことも多いため、手前に並べるという。

   消費者心理としては、消費期限をみて、棚の一番奥から商品を取りたくなるのだが、意識を変える必要があ

   るようだ。夕方になると、売れ残ったものを廃棄するのでなく、安売りして売り切る工夫をしている店もあ

   る。

悪い円安:世界的なインフレ、コロナ禍、ウクライナ侵攻、金利差からくる円安、などから、生活周りなどの多く

   の分野で値上げが相次いでいる。円安は、悪い側面だけでなく、インバウンド需要を増加させるプラス効果

   もあるがー-。

 

〇下図のように、トップ10が選ばれ、その中から、年間大賞が決定した。

 

大賞の「村上様」は、今シーズン、プロ野球、ヤクルトスワローズの内野手 村上宗隆選手の活躍を神がかり風に称えたもので、神様、仏様、村上様 といったところだ。

村上選手は、久しぶりに、セ・リーグの三冠王となり、ホームランでは、王貞治選手のシーズン最多記録55本に並んでから、60打席、ホームランが出ず、苦しんだ末に、最終戦の打席で、56号の、劇的なホームランを放ったのである。この時の様子が下図だ。

 

 

「青春って、すごく蜜なので」が、選考委員特別賞を授与されたようだ。

 

〇選考委員会が、「今年1年は暗い世相」で、パンチのある言葉が少なかったようだとコメントしたが、そんな中で、ノミネートされ、ベストテンに入り、大賞、特別賞も貰った言葉に、以下の様に、みんなが好きな、野球関連の言葉が多かったのは、嬉しいことだ。

  「大谷ルール」

  「きつねダンスン」(ベスト10)

  「青春って、すごく蜜なので」(選考委員特別賞)

  「BIGBOSS」

  「村上様」(年間大賞)

  「令和の怪物」

 

なお、サッカーワールドカップでの日本代表の活躍に、国内は沸き、賞讃や歓呼の叫びを表す「ブラボー」が各地で発せられたが、時期の関連で、新語流行語にノミネートされていなのは、残念である。 

来年の2023(令和5)年は、明るい世相に転じ、力強い、多様な新語が登場するよう、願いたいものだ。


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