2022年11月20日(日) COP27 続き
COP27については、先日、下記記事で取り上げている。
COP27の課題は? (2022/11/16) (O45)
その後、会議は、先進国と途上国との対立で、1日延長され、漸く、合意ができた様だ。
記者団に対して、交渉妥結の決意をつたえる、議長役の、エジプト サメハ外相
地球温暖化により、途上国側が被った、損失(loss)と損害(damage)の原因は、先進国側が排出した、温暖化ガスにあり、先進国側には、状況を改善する責任があるとの、強い要求があったようだ。
プレス情報では、このため、先進国側が資金を出し、基金を設立することが合意されたという。国連で、この様に基金が創設されるのは、初めてという。
損失と損害は、日本語では、ほぼ、同じ意味だが、英語のlossとdamageには、違いがあるのかも知れない。
手持ちの英和辞典では、loss:紛失 減少 damage:損害 損傷とあり、語感が、やや異なるだろうか。
最近は、気候変動によって被る損害は、生存にかかわる人権上の、基本的な問題だと捉える視点も出てきているようだ。
地球の気温上昇を、1.5度以下に抑えるというのが、2015年のパリ協定以来の目標で、前回のCOP26のグラスゴー合意でも掲げられたが、この目標を、今後、どのように扱うのかが、世界に、問われているようだ。