2022年10月22日(土) 国葬について
先日、安部晋三 元総理の国葬が、日本武道館で行われた。
◇この国葬の概要は以下である。
・7月8月 奈良市での参院選候補者の応援演説中、安部氏が銃殺される
・7月22日 政府は、閣議で、国葬として実施することを決定
・9月27日 国葬実施
会場風景
・式次第
*追悼の辞 岸田総理 (政府代表)
以下のような事項について述べている。
事件の事 日本の羅針盤 同期の一人 拉致事件への取り組み 防衛省に昇格 国民投票法
インド太平洋の枠組み 新渡戸稲造の言葉
―持ち上げ過ぎの所もあるがー-
(【全文】安倍元首相「国葬」 岸田首相 追悼の辞 _ NHK _ 国葬.html)
*追悼の辞 菅元総理 (友人代表)
官房長官として接した身近な立場からの言葉がのべられた。
(【全文】安倍元首相「国葬」 菅前首相 追悼の辞 _ NHK _ 国葬.html)
◇国葬とした理由については、岸田総理は、
・在任期間が、憲政史上最長(通算3188日)であること
・在任中の多くの功績に対して、内外からの感謝の気持ちが伝えられていること
・銃殺という安部元総理の亡くなり方を受けて、暴力に屈しない姿勢を見せること
を挙げている。
誰しも、亡くなれば、葬儀を行うことは必要だ。
皇族の場合は、国葬しかないだろうが、一般人の場合は、政治家なら、内閣葬、自民党葬などがあり、一般人は、社葬、家族葬、友人知人葬など、いろいろある。
政治家で、戦後に国葬となったのは、元総理の吉田茂氏(在任:通算2616日)1人という。
最近の例では、令和2年の中曽根康弘元総理の場合は、内閣・自民党の合同葬となっている。
筆者は、国葬とする理由が、いまいち明確でないと思う一人だ。
今回、国葬となったことへの異論は、手続き上の事も大きいようで、国会での論議を経ずして、閣議で決めてしまった事への強い反発があるようだ。
銃殺という、衝撃的な亡くなり方でなく、一般的な最後だったら、葬儀はどうなったのだろうか?
◇安部元総理の、在任中の業績等については、前述の追悼の辞でも、多く述べられたが、触れられていない、以下の様な、マイナスイメージもある。
森友学園問題
加計学園問題
桜を見る会問題
纏めて、モリカケサクラ問題と言われた。
どの問題を、当時、大きく取り上げられた事案だが、結局、うやむやにして処理され、大きな不満が残ったのだが、詳細は省略する。
◇総理退任後も、各場面で活躍されたようだが、今回の銃撃事件で表面化したのが、統一教会問題である。
旧統一教会は、筆者には、いまいち、実態がよく分からない宗教団体である。
団体は、韓国に世界の本部があり、日本では、渋谷に本部があり、各地に、家庭教会があるようだ(下図は、ネットより)
団体の熱心な信者である犯人の母親が、多くの資産を処分し、団体に寄付し、家庭が崩壊したようだ。 今回の事件の犯人は、そのことで、団体に恨みを抱いていたと言う。また、
見聞きしていた、安部晋三氏をも恨んでいたようだ。
銃殺までに至った経緯や実行犯の思いについては、以下のサイトに詳しく記載されている。
(安倍晋三銃撃事件 - Wikipedia.html )
現在も、国会で論議されている、この団体に対する「質問権」の行使は、憲法に保障された、
「信教の自由」との関連で、デリケートなものがあるようだ。被害者の救済に関しても、論議されているようだ。
一方、この団体との付き合いを巡り、議員連中の答弁が、のらりくらりしている様は、国費の無駄使いそのものだ。