2021年11月29日(月) コロナ禍との付き合い
先日、世界のコロナ感染状況について、下記記事を投稿したところだ。
内外のコロナの状況 (2021/11/23)
欧州各国(英、独、仏、蘭)の驚異的な感染者の急増ぶりについて取り上げ、我が国との違いを述べている。
本稿は、最近の状況の中で、コロナ禍との付き合いについて、述べている。
〇日本の感染状況
我が国の感染状況、次の通り。
昨28日の状況は、以下
全国 73名
0の地域 31
1桁の地域 15
2桁の地域 1 大阪(13)のみ
一昨夜27日の状況は、以下。
全国 127名
0の地域 25
1桁の地域 17
2桁の地域 5
大きい順(大阪19,東京16,神奈川11,北海道11、埼玉10)
幸いなことに、このところ、落ち着いている。
日別の、東京都の感染者数は、下図で、この11月は、1桁から、30以下の範囲に収まっている。
11月22日は、東京が6で、全国では50と、このところの最底値になっている。
〇韓国状況
お隣の韓国では、下図の様に、この夏以降、感染が急拡大し、死者も増えているようだ。
急拡大はなぜ起こったのか、理由は、明確にはなっていないようだが、政権のウイズコロナ政策で、緩和を速めたことが、要因の一つ、と言われている。
韓国内のワクチン接種率は、日本とほぼ同じレベルなのに、彼我の差がなぜ起こったのか、調査が待たれるところだ。
更に、28日夜の、TV朝日の報道によれば、キリスト教会での、キムチ漬け作業で、集団感染が発生し、国内は、大慌ての様である。
検出されたウイルスの中に、後述の、怖い、オミクロン株が含まれているという。
〇新たな変異株、オミクロン株の登場
南アフリカに発した、新たな変異株が、世界に広がっているようだ。
WHOはこの変異株を、26日、VOC(Virus of Concern 最も懸念される株)に、リストアップしたようだ。
この株は、ギリシア文字の、オミクロン(ο アルファベットのO)と名付けたようだ。
これで、現在VOCとしてリストアップされているのは、5種という。この中には、国内で、この夏に感染が拡大した、デルタ株も含まれている。
なお、WHOでは、ややランクの低い、VOI(Virus of Interest 関心のある株)のリストも作られている。
オミクロン株に対する、接種済みのワクチンは有効と言われるものの、第6波の拡大につながらないか、気になるところだ。
各国とも、この変異株の拡大を食い止めるべく、アフリカ南部諸国や、欧州各国、アジア諸国などとの間で、水際での阻止や、入国や渡航禁止などを進めている。
下図は、オミクロン株だが、専門的には分からないが、ヒトの細胞に結合しやすくなっていて、感染力が高まる可能性が大きいという。
ウイルスの周りにある、スパイクたんぱく質の形状が、ヒトの細胞のレセプターと、合体しやすいか否かだ。ワクチンによって作られた抗体が、どのように邪魔をして押さえてくれるのだろうか。
〇ブレークスルー感染とブ-スター接種
「ブレークスルー感染」という言葉を、時々、耳にする。
語源は、breakthrough という英語で、壁を破る、穴をあける、という意味で、コロナ菌が、壁を破って人体に侵入する、ということだろう。
ワクチンを接種済みなのに、感染してしまう、という意味に使われる。
今回の、オミクロン株も、この可能性が高い訳だ
「ブースター接種」という言葉もよく聞く。
語源は、英語のbooster で、通常は、増幅器、補助ロケットなどの意味だが、コロナのワクチン接種に関しては、2回の接種により、接種効果は保証されるのだが、おまけの3回目の接種を行うという意味だ。
ワクチンは、一定期間を過ぎれば、だんだん、効果が低減する訳だ。
国内は、3回目の接種を行う方向だが、2回目の接種が終わったのち、どの位の期間を過ぎて、3回目の接種を行うべきか、専門家の間でも議論があるようだ。
8か月後を原則としながら、6か月経過後も許容するという意見もあり、2回目までと、3回目とで、メーカーが異なってみいいかどうか、騒がしいことだ。(下図)
メーカー毎のワクチンの特徴 国内準備状況
上図は、食い合わせならぬ、ワクチンのまぜ合わせ、である
筆者の場合は、2回目が完了したのは今年の7月だから、3回目は、年度末以降となる。