当ブログでは、先日、新型コロナウイルスの脅威について、
新型コロナウイルスの脅威再び1 (2020/11/23)
新型コロナウイルスの脅威再び2 (2020/11/29)
新型コロナウイルスの脅威再び3 (2020/12/5)
新型コロナウイルスの脅威再び4 (2020/12/11)
と、投稿し、前稿の4では、締めくくりとして、社会的側面を主に取り上げたところだ。最近の感染拡大状況を踏まえ、本稿では、コロナウイルスの脅威について、続編のその5として、改めて取り上げることとしたい。
◎最高値の更新
全国的に感染が拡大している気の抜けない状況は、今も続いている。
東京都の新規感染者数は、下図に示すように、16日には678人とこれまでの最大値となったが、17日には、822人と最大値を更新した。その後も、18日は664人、19日736人、20日556人、昨21日は392人と高い値が続いている。
少し前の14日には304人と少なかったので、それ以後の下降傾向を期待したのだが、再び上向きになった。
図の折れ線グラフにあるように、漸増傾向にある。
又、神奈川県や埼玉県や広島市、札幌市等でも、新記録や記録的な数値となっており、全国的な拡大状況である。
東京都の最近の新規感染者の推移
ワクチンの準備について、国内での、申請の準備が始まり、来年春の接種計画が示されるなど、先の見通しが具体化するという、嬉しい情報がある一方で、各地での、医療面の逼迫は極めて厳しい状況だ。地域によっては医療崩壊が起っている、との報道もある。
夫婦で後期高齢者である我が家にとって、まさに身近に迫っている脅威である。
これからの年末年始を控えて、ロックダウン無しに、感染拡大を抑えながら、社会活動も進めていくという、我が国の独自の方向が、どこまで維持できるかが問われるところだ。
◎都知事記者会見 12月17日
都独自の、「年末年始コロナ特別警報」を発出した。(下図は、ネット情報より)
「ウイルスはカレンダーを持っていない。クリスマスであれ、年末年始であれ襲ってくる」との、小池知事の名セリフが印象的。
*東京都の指標レベルが引き上げられた。
・感染状況指標が、引き上げへ (下図左、図はネットより)
新規感染者数が上述のように増加し、PCR検査数も増加したが、陽性率も増えている。
・医療提供体制指標が、引き上げへ(下図右、図はネットより)
重症患者のベッドの占有状況や一般病床の確保が逼迫し、軽症者用ホテルの確保や自宅での対応も進められている。通常の救急患者の受け入れも、コロナの可能性があるので、防護服着用で対応する必要があるようだ。
「年末年始特別警報」下で、終夜運転の取りやめ、初日の出ツアーの取りやめ、初詣の対応、行事の分散などの対策が行われる。田舎に帰る代わりにお歳暮を贈る、「帰歳暮」の工夫もあるようだ。
総理がこだわった、お得意のGOTOトラベルも、一時停止せざるを得ない状況となった。
◎都知事記者会見 12月21日夕
臨時の記者会見を行い、下図のように、年末・年始の、ステイホーム(STAY HOME)を呼び掛けた。なによりも、命を大事にするようにとのスローガン:
家族でSTAY HOME
一人ひとりの行動が、皆さまの命、大切な方々の命を守ることになります
である。(下図は、小池都知事、年末年始は「家族でステイホーム」…医療機関に協力金支給も発表(スポーツ報知)より引用)
この年末年始、どのように行動すべきか、何をやればいいか、各自の慎重な判断が求められるところだ。
栄養と休養を十分にとり、体調管理をしっかりする事が肝要だろう。
会見で、小池知事は、最後の砦である医療機関に、年末年始での患者の受け入れに対する支援策として、以下の協力金を支給するという。
重症患者受け入れ 30万円
通常患者受け入れ 5万円