2020年12月21日(月) 地球環境問題 続き
先日、当ブログに
地球環境 (2020/12/18)
を投稿したが、本稿は、その続編であり、自動車関連の話題を取り上げたい。
〇自動車の将来
移動手段としての自動車の将来性は大きいと思われる。
利用側から見れば、航空機などと比べると、
・操作の仕組みが簡易なこと、
・自家用にできること
・プライベートな空間を作れること、
・コストが安いこと
などが魅力で、先端的な自動運転の開発・実証実験なども、報道されている。
下図は、将来の自動車に対する、トヨタのビジョンで、図は、ネットのZEV規制から読み解く環境対応自動車の攻防から引用している。
〇多様な呼称
自動車の動力源や今後の技術開発に関連して、以下のような、多様な呼称・略号があり、混乱しそうだ。
先述の図にも、幾つかの呼称が出てきている。
BEV Battery Electlic Vehicle 電気自動車・二次電池式自動車
EVを、FCVと区別する時にBEVと使う
現在の自動車に、通常搭載されている蓄電池(battery)は、二次
電池と呼ぶ
EV Electlic Vehicle 電気自動車
電気で動く電動自動車
FCV Fuel Cell Vehicle 燃料電池自動車
ガソリン以外の燃料で動く自動車
蓄電池は持っていない
HV Hybrid Vehicle ハイブリッド自動車
二つの動力源(原動機)を持つ自動車
通常のエンジンと電気自動車の組み合わせ
走行時は、電気で動く
トヨタのプリウス等で、ZEVには入らない
ICEV Internal Combustion Engin Vehicle
現行通常の内燃機関自動車
PHV Plugin Hybrid Vehicle
(PHEV Plugin Hybrid Electric Vehicle)
プラグインハイブリッド自動車
外部電源から直接充電できるもの
ZEV Zero Emission Vehicle
有害物質を排出しない自動車
ディーゼル自動車は、内燃機関がディーゼルエンジンで、ガソリンでなく、灯油を燃料とするが、排出ガスの対環境性で、望ましくない。この点を改良した、クリーンディーゼル車も開発中のようだ。
◎世界の動向
地球環境保護、自動車構造の単純さ、などから、世界的な電気自動車(EV)化の趨勢になっている。
〇日本
*政府・自治体の方針
・総理の方向表明 10月8日の国会でカーボンニュートラルを表明
前稿のコロナウイルスの脅威その4 (2020/12/11)
2030年代半ばまでに実現
・東京都知事の方向 12月8日の都議会で:2030年までに、都内の自動車で、脱ガソリン車を実現と表明
・エコカーと税制
低公害車とは、エコカー(eco car)ともいい、大気汚染物質の排出が少なく、自然環境への負荷が少ない自動車のこと。
現在の車種としては、開発中のものも含め、
電気自動車EV、ハイブリッド自動車HV、プラグインハイブリッド自動車PHV、
天然ガス自動車、水素自動車、燃料電池自動車FCV、クリーンディーゼル自動車等
がある。
エコカー減税制度があり、エコカー購入時の消費税と、自動車重量税がが減税される。
〇欧米での規制
・米国
カリフォルニア州 州知事が、2035年までに、自動車のZEV化を達成すると表明
ガソリン車、ハイブリッド車、ディーゼル車が走れなくなる可能性が大きい。
ハイブリッド車は、通常のエンジンを持つので、ZEVには入らない。
・欧州
欧州でのEV化の動きが加速しているようだ。
欧州は、ディーゼル車が多く、クリーンディーゼル車の開発など、今後の対応が注目される。
・中国
EVシフトが急速に進んでいて、今後の世界の市場を席巻するだろうと言われている。