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ネット地図上のアンダルシアの旅

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2013年8月10日(土) ネット地図上のアンダルシアの旅

 

 

 今年になって、当ブログに、スペインシリーズ記事を投稿以来、すっかり、スペインのファンになってしまっている。 

 先日の8月2日の、BS−TBS「地球絶景紀行」という番組(旅人:安田成美)で、スペインのアンダルシア地方が紹介され、映像が流されたが、ワイフKに知らされて、番組の途中から観ることとなった。

 「洞窟の町」とも言われる、セテニルという街がでて来た。岩山の近くの崖や洞窟等を利用して街や家が作られていて、通りの上や、家の中の壁や天井など、自然の岩がむき出しになっている、信じられないような風景だ。

以前にも、NHK―TVのBS番組「世界ふれあい街歩き」で、似たような光景を見たことがあるように思う。(下図は ネット画像)

  通路の上の岩 

 今回の番組のタイトルは、“アンダルシアのひまわり”ということで、ひまわり畑を“絶景”として、紹介することのようだ。 セテニルの人達に、ひまわり畑の事を尋ねたら、オルベラに行けば見られるかも、と教えてくれた。

 そこで、セテニルからオルベラに向かったのだが、でも、オルベラはオリーブ畑ばかりで、ひまわりは見られなかった。しかしここでは、偶々、年に一度の、白壁の家々の間を縫って進む、お祭りの行列に出会えた事はラッキーだった。

 でも、やはり、ひまわり畑が見たい、とコルドバの方へ向かった所、念願の一面のひまわり畑が現れたのである。広大でなだらかな大地が、一面の黄金色になっている光景は、見事である。以下に、2通りの画像を示す。

 

                       ひまわり畑 1(番組記事画像)

  

                       ひまわり畑 2(ネット画像)

 

 以前、テレビで、中国四川省の山中での、一面の菜の花畑(ナタネ)の黄色の風景を、観た事があり、当ブログの下記記事

          菜の花に寄せて (2013/2/23)

でも触れているが、それを超えるような、壮大な光景であった。北海道の富良野のラベンダー畑も見事だがーー。

 

 此処のひまわりは、人の背丈ほども高く、実(み)は、大人の顔よりも大きかった。

 地域の重要な産業として、ひまわりの実は、収穫して食用油にする様だ。でも、最近は、ひまわりから、オリーブに替える農家が増えていると言う。

 ひまわりと言えば、アメリカの大リーグ野球では、選手達が、ベンチの中で、ひまわりの種を噛んでは、忙しく殻をペッと吐きだす風景は御馴染だが、食べるひまわりの種は、種類が異なるのだろうか?

 オリーブでは、スペインは世界一の生産国だが、ナタネ、ヒマワリ、オリーブなど、植物性油の変遷という大きな流れの中で、ひまわりは、地域の生活や産業の基盤であるとともに、観光資源としても、活用されていると言えるだろうか。

 

 ここからは、今回の関連から、ネット上で見られる、地図に関する話題である。

 今回、BS−TBSの番組で紹介された、アンダルシア地方の洞窟の町セテニル(Setenil)や、お祭り行列のオルベラ(Olvera)は、番組の紹介記事を参考にして、ネットの地図上で、見つけ出す事が出来た。

 一方、ひまわり畑の所在については、番組の記事でも明記されていないのだが、ネットの中に、ひまわり畑に行った旅行記(ここちよい旅「スペイン」編)がる。これには、コルドバとセビリヤの間にある、カルモナ(Carmona)から、アラハル(Arahal)の方へ行った辺りで、見事な、ひまわり畑が見られた、とあり、下図のように、アンダルシア中央部のネット地図上で、これらの場所も確認できた。(図は、Google地図のコピー)

セビリヤ カルモナ   アラハル      オルベラ                コルドバ                                                  グラナダ

Sevilla  Carmona  Arahal          Olvera                    Cordoba                                                 Granada 

                

 当ブログの下記記事

        日本スペイン交流400周年  8 (2013/7/25)

では、アンダルシア地方の、白い村と言われる、カサレスに触れたが、記事では、その所在は良く分らなかった。

 ネットで見つけた、カサレスの旅行記(スペイン編31. 辺境の白い村:カサレス | Un film parle)を参考にして、地図と対比しながら調べた結果、エステポナ(Estepona)から入ったところに、カサレス(Casares)を、比較的簡単に、地図上で見つけることができたのである。

 この旅行記では、アンダルシア地方の白い村としては、マラガ近くのミハス(Mijas)が有名なのだが、余りに観光地化されているので、敢えて、鄙びたカサレスを訪れた、とある。

 

 また、この旅行記には、湖畔にあるサアラ・デ・ラ・シエラにも行きたかったとあるが、景勝地の様だが、この地名が、地図上で、どうしても見つからず、苦戦した。

あれこれ苦心の末、ロンダ(Ronda)からセビリヤへ向かう道の途中の貯水池畔に、サアラ(Zahara)という地名を見つけた。ここが、サアラ・デ・ラ・シエラ(Zahara de la sierra)と思われる。

 以下の地図は、セビリヤとマラガを含む、全体図である。

  セビリヤ        カルモナ   アラハル

  Sevilla          Carmona Arahal   

 

                                                                オルベラ  ロンダ                                            マラガ

                                                                Olvera      Ronda                                              Malaga

 そして、マラガ近郊を部分拡大した下図には、上記の各地域が表示されている。

 

サアラ   カサレス  オルベラ セテニル ロンダ                                                         ミハス           マラガ

Zahara   Casares   Olvera     Setenil    Ronda                                                        Mijas           Malaga

 

 自分の場合、知らない土地へ行く時、特に外国の場合は、先ず、地図で概況を知り、次に、目的地の所在を確かめたくなるのが性分だ。地図上で確かめられると一安心で、その地へ旅しているような気分になる。

でも、国内の場合などでは、言葉も含めて勝手が分っているだけに、知らない土地へ行って、出たとこ勝負で、行き当たりばったりに廻って見るのも、楽しいものである。 

 

 現在は、ネット上で、世界中の各国の、かなり詳しい地図を、見る事が出来る時代だ。例えば、アンダルシア地方で検索すると、11種もの地図が現れる。この中で、Google地図、Yahoo地図の場合は、或るレベルまでは、日本語でも表示されるが、細い道まで書かれた詳細図のレベルになると、日本語は無い現地語だけの表示も出て来て、判じ絵を見るような楽しみも湧く。

 又、地図の中には、ストリートビューが出るものもあり、良し悪しは兎も角、驚きである。 PCの、さして大きくない画面上で、拡大・縮小を繰り返して表示したり、スクロールしながら表示するのは、結構面倒だ。

 

 地図から、あれこれ、想像を逞しく出来るのには限界があり、やはり、その土地に関する案内書や、旅行記、体験記、写真集等が、重要な手引きとなる。地図上で、地名や、建造物等が確認出来ると、ぐっと実感が湧いてくるようだ。上述した番組「世界ふれあい街歩き」では、実際に歩いたルートを、画面の地図上に表示してくれる。

 

 今や、各種情報を道案内に、鮮やかな画像や、地図を見ながら、世界各地のネット旅行を楽しめる時代になっている、と言えるだろう。


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