2015年1月9日(金) 今年の正月―七草がゆ
年齢の数だけ、正月を迎えて来た訳だが、今年の正月と題して、取りとめの無い話題を取り上げたい。
順不同になるが、一昨日は、正月の7日と言う事で、恒例の、七草がゆを楽しんでいる。
この伝統行事については、いまさら言う迄もないが、かゆの材料となる、春の七草は、以下である。
セリ ナズナ オギョウ ハコベラ(ハコベ) ホトケノザ
スズナ(カブ) スズシロ(ダイコン)
である。近年は、下線を付した野草は、特に、都会暮らしでは、手に入り難く、見分けも難しい。生まれ育った山形の田舎では、どれも、身近の畑や田圃に生えていたものだが----。
テレビでは、某小学校で、子供たちが、近くの畑や田圃の土手に出て、探しながら七草を摘み取る風景が放送された。 そして、取ってきた材料を、唄を歌いながら包丁でたたいて刻んで、粥を作り、出来上がった粥をみなで食べていた。ユニークな体験学習だろうか。
先週末のスーパーでは、七草がゆセットが沢山並んでいたが、値段も結構なものだった。
我が家では、自家のルーフバルコニーの菜園で育てているものなどを活用しているが、今年の材料を下図に示す。
図の下方にある、大事な主役の一人のハコベは、プランターに自然に生えて来たものだが、まだ小さい。
一方、秋口に播いた小カブは、やや成長して、根が小さく膨らんでいる。又、セリは、正月の雑煮用の根を残しておいたら、新芽が生えて来たものである。
左上の、赤と白の2本のダイコンは、関西の知人から、暮れに送って貰ったものである。
今年は、脇役も多い。
屋上庭園で元気に生きているミツバは、七草ではないが、付き合って貰っている。
上図で名前の無い4種の材料は、秋口に、何種類かのベビーリーフが入ったポット苗を、園芸店で手に入れ、トロ箱に植え付けたものが、寒さに負けずに育っているものだ。
今年は、これらの材料で、ワイフKが、七草がゆを炊いてくれた。もち米を洗って、釜の目印まで水を入れ、刻んだ材料を混ぜ合わせ、ガスに点火すれば、後はお任せである。
下図は、出来上がったものだ。普段は、粥は滅多に食べないのだが、草草のほのかな香りと、もち米の優しい甘さとが、いいだろうか。
伝統行事は、少しずつ、廃れていく傾向にあるが、食の慣習は、根強く残るようである。