2025年4月12日(土) 韓国大統領 罷免
韓国大統領が罷免されるという、衝撃的なニュースガ流れた。
韓国の憲法裁判所が、先日の4月4日、現職のユン・ソンニョル大統領を、罷免すべきとする判定を下し、即刻、罷免され、失職した。60日以内に、大統領選挙が実施されるが、6月4日に実施されるのでは、との見方があったが、60日目の6月3日に、実施することを決めている。
新大統領が決まるまで、国務院総理のハン・ドクス氏が、大統領代行を務めていて、大統領選挙を実施するなどの、政府の機能を果たしているようだ。
ユン氏は、昨年12月3日、「野党が国政を麻痺させている」として、戒厳令を宣布し、国会内に軍部隊を投入している。
そして、12月14日 国会で弾劾が決議され、大統領権限が停止している。宣布から弾劾決議まで、短時間だ。
その後、検察による身柄拘束と釈放があり、よく理解できない動きもあったが、これらについては、当ブログの下記記事で触れている。
Q72 韓国大統領
Q74 韓国大統領 その後
Q81 韓国大統領 釈放
これらに続くのが、今回の記事「韓国大統領 罷免」である。
弾劾を巡る、憲法裁判所の審理が並行して進められ、冒頭に述べたように、4月3日に判断が示され、罷免となった。
憲法裁判所の判決では、読売新聞(4月3日)の記事によれば、下記の5つの争点で、完敗とある。争点は、以下のようだ。
1 戒厳令宣布の目的や手続き 2 一切の政党活動を禁じた布告発表の適法性 3 国会に軍部隊を投入した目的 4 主要政治家らの逮捕を指示したのかどうか 5 選挙管理委員会に軍部隊を投入した目的これらの全ての争点で、ユン氏の主張が退けられている。
これらの中で、最も判断が注目されたのは1で、「ユン氏の判断を客観的に正当化できるほどの危機的状況が存在したと言えない」と断じている。
大統領が罷免されたのは、パククネ大統領につづく、史上2例目のようだ。
6月4日に行われる大統領選挙では、最大野党「共に民主党」のイ・ジェミン代表が独走態勢にあると言われていて、韓国ギャラップの世論調査では、下図の2候補が優勢となっているようだ。(参照:次期大統領候補の世論調査 最大野党・李在明氏が37%で過去最高に l KBS WORLD Japanese.mhtml)
イ・ジェミョン候補(34%) キム・ムンス候補(9%)、
ユン氏の在任中、日韓関係は大幅に改善しているだけに、今後が注目される。