2025年1月31日(金) 韓国大統領 その後
昨年12月、隣国の韓国で、ユンソンニョル大統領が行った、非常戒厳宣布事件については、下記記事で取りあげている。
韓国大統領 (2024/12/19) (Q72)
戒厳令は、宣布後、国会の決議で、6時間後に解除されたている。
本稿では、改めて、背景などを探ってみた。
○韓国での戒厳令
韓国では、戦争や内乱など、国家の安全や公共秩序が、深刻に脅かされる状況下で、大統領は、戒厳令を宣布する権限を持つことが,憲法77条により規定されているようだ。
憲法上の規定に則って宣布されている訳だが、筆者には、何が問題なのかがよく分からない。
これまで、韓国で、戒厳令が発令されたのは、上記記事にある情報を再掲すると以下となる。
1960年代までは何度か宣布されたが、それ以降では、1972年の政情不安、1979年のパクチョンヒ大統領の暗殺に絡む騒乱で宣布されていて、今回は、45年ぶりのようだ。
○大統領に対する弾劾決議
戒厳令と弾劾決議をめぐって、検察と、裁判所と大統領との間で、主導権を争いの綱引きが行われており、現在、大統領は、検察によって拘束されているようだ。
また、同記事にあるように、弾劾決議を受けた歴代大統領は2人で、今回で、3人目となるようだ。
○今後の韓国
今後の国内情勢がどのように動いていくのか、予測は困難だ。
*戒厳令を宣布する状況ではなかったのではないかと推測されるのだが、春の総選挙で大きく後退し、思うように政策が進められなかったようで、北朝鮮などが後ろで動いていると思ったのだろうか。
*ユンソンニョル大統領の評価はかなり下がったと思われるが、韓国聯合ニュースが行った。最近の世論調査は下図のようで、政権交代が必要という意見が、過半数を超えているようだ。(図の青色)
(参照: 韓国調査 国民の半数が「政権交代必要」(1月31日) _ 聯合ニュース.html )
この所、日刊関係が大きく改善されて来ているだけに、今後の動向が注目される。