2024年12月14日(土) 校歌のこと
この所、山形県出身である筆者の若い頃の、中学校、高校時代の校歌が、気になっている。
○中学校時代
中学校は、昭和20年代に卒業したが、校歌はよく歌ったが、歌詞の書き物が見つからないので、記憶を頼りに書き出すと以下となる。
小田島村立小田島中学校校歌
♪虚空にそそる月の峰、波さやかなる、最上川
朝夕べの学び舎は、仰ぐ教えもいと高き
ああ我が小田島中学校
♪海原に照る朝影に、日に新たなる日の本の
のぼる文化の礎を、築きてゆかん諸共に、
ああ我が小田島中学校
月の峰は、学校の西の方に見えた、名峰月山。1984m コニーデ形の山で、出羽三山の1つ。
そそるとは、「高くそびえる」の意味だ。
芭蕉が詠んだ句がある。
雲の峰、幾つ集めて月の山
月の山は、月山のことで、雲が湧き上がる様を、ダイナミックに表現していると思っていたが、芭蕉の見方は、もっとスケールは大きいようで、次のように解説されている。(参照;奥の細道 朗読 雲の峰いくつ崩れて月の山.html)
最上川は、近くを流れる川で、幼い頃、川に泳ぎに行ったものだ。
日本三急流の1つで、以下の芭蕉の句がある。
五月雨を あつめて速し 最上川
日の本は、日本のことで、終戦後の新たな日本文化の発展を願っている校歌と言える。
○山形東高校校歌
同窓会のサイトに、以下の校歌が載っている。(参照:校歌/応援歌 _ 山形東高校同窓会.html)
羽前の三山とは、往時の出羽国(山形。秋田)の羽前地方(山形)の3つの山
月山 湯殿山 羽黒山
のこと。
前出の中学校の校歌では、「虚空にそそる」
高校の校歌では、「虚空を凌ぐ」
と、月山の勇姿を讃えている。