2024年6月2日(日) 世界の総選挙 1
日本では、今国会の終了が見えて来た時点で、総選挙があるかもしれない、と、取り沙汰されている昨今だが、世界各地で、総選挙が行われているようで、当ブログでは、シリーズものとして、取り上げていくこととしたい。
手始めとしは、イギリスの総選挙である。
イギリスのスナク首相は、先月22日、5月末に議会を解散し、7月4日に、総選挙を行うと発表した。
(参照:イギリス議会が解散 7月の総選挙へ選挙戦が本格的に開始 スナク首相率いる与党・保守党 巻き返せるかが焦点 _ NHK _ イギリス.html)
規定では、2025年1月迄で現議員の任期が切れるようで、その前に、総選挙を行う必要があるようだ。
イギリスでは、保守党と、労働党の2大政党制が確立している。
イギリスの議会は、2院政で、貴族院(上院)と。庶民院(下院)から構成されるが、貴族院には選挙がなく、庶民院のみ、5年に一度、総選挙が行われる。
庶民院の定員は、650で、単独小選挙区制という。
下図は、イギリス議会の建物。
13年前の2010年5月の総選挙で、労働党のブラウン内閣(2007.6~2010.5)から、保守党が政権を奪還し、キャメロン内閣が成立している。
以来、保守党の中で、以下のように、内閣が交代し、現在まで続いている状況だ。
デーヴィッド・キャメロン内閣 2010.5~2016.7
EU残留派 EU離脱の可否の国民投票実施
テリーザ・メイ内閣 2016.7~2019.7
EU離脱(Brexit)準備 史上2人目の女性首相
ボリス・ジョンソン内閣 2019.7~2022。9
EU離脱(Brexit)実行
リズ・トラス内閣 2022.9.6~10.25
最短内閣 史上3人目の女性首相
リシ・スナク内閣 2022.10~
初のアジア系 (今回の総選挙で政権交代?)
現スナク首相
長く帆続いた保守党政権への不満も出ているようで、大手調査会社によれば、
保守党支持 20%
労働党支持 47%
と、政権交代が確実な情勢のようだ。
ただ、労働党単独で、過半数を越えられるかは不透明で、連立政権となる可能性もあるようだ。
(参照:イギリス議会が解散 7月の総選挙へ選挙戦が本格的に開始 スナク首相率いる与党・保守党 巻き返せるかが焦点 _ NHK _ イギリス.html)
次稿では、南アフリカの総選挙を取り上げる予定だ。