2024年4月27日(土) 原爆投下の是非
先日発表された2024年のアカデミー賞で、作品賞を獲得したのが、下記記事
アカデミー賞 (2024/4/24) (P99)
で述べたように、アメリカ映画「オッペンハイマー」である。
この映画に触発され、本稿では、アメリカの著名な物理学者、オッペンハイマー氏自身のことと、原爆投下に対する米国の世論を取りあげることとしたい。
○オッペンハイマー氏(下図)は、第二次世界大戦中から、アメリカでの原爆開発(マンハッタン計画)を指揮し、ロスアラモス研究所(ニューメキシコ州)で、初代所長として、原爆研究を推進し、「原爆の父」と呼ばれている。しかし。氏は、原爆投下後の日本の惨状を知り、水爆の開発には反対するなど、苦悩したようだ。
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○アメリカでは、終戦後は、水爆の研究開発が進められ、ネバダ州にある核実験場で、地下核実験などが進められたようだ。
下図は、ネバダ核実験場での地下核実験でできた、多数の陥没穴という。(参照:ネバダ核実験場 - Wikipedia.html)
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一方、1954年 アメリカ領 マーシャル諸島内のビギニ環礁での水爆実験で、現場付近で操業していた、漁船第五福竜丸の20名を超える乗組員が、この実験による死の灰を浴びて被爆し、久保山愛吉氏が亡くなっている。
下図は、事件を伝える、当時の新聞記事。
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日本としては、規模は小さいものの、広島、長崎に続く、3度目の被爆となっている。
○原爆投下の是非
原爆投下についてのアメリカの世論については、日本では、あまり知られていないようだ。
原爆投下の正当性に関する、最近の2015年の世論調査では、以下のようで、米国と日本とでは、大きな違いがあるようだ。
(参照:原爆が使用されたのはなぜ?どのような被害があった?|NHK戦争を伝えるミュージアム 太平洋戦争をわかりやすく|NHK戦争証言アーカイブス.html )
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次稿では、締めくくりとして、核兵器禁止条約を取りあげることとしたい・