2023年10月14日(土) 3つの大統領選挙
来年の2024年には、3月にはロシア、5月にはウクライナ、11月にはアメリカと、3つの大統領選挙が行われる。
ウクライナ情勢や、世界の今後を占う、重要な、これら3つの大統領選挙について取り上げる。
◎ロシア大統領選挙
1つ目はロシアで、来年2024年の3月17日に、ロシアの大統領選挙が行われるようだ。
現職のプーチン大統領は、出馬に向けて、着々と準備を進めているようだ。
(参照;「戦争」利用、プーチン氏5選へ準備 ロシア大統領選まで1年―ウクライナ侵攻下、異論弾圧:時事ドットコム.html)
プーチン氏が36年まで続投も ロシア下院、大統領任期「リセット」の改憲案を承認 - BBCニュース.html)
ロシアは、形の上では民主主義で、大統領を選出しているが、敢えて言えば、実質は、プーチン一派が支配している専制国家といえる。
最近の大統領は以下のようだ。」(参照:ロシア連邦大統領 - Wikipedia.html)
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大統領の任期は、以前は4年だったが、2012年以降、6年となっており、今年が改選となっている。
再選については、2020年の連邦下院議会で、大統領任期の制限撤廃を盛り込んだ改憲案が承認された。
これにより、大統領経験者の任期がリセットされることとなり、来年の選挙でプーチン氏が当選すれば、新たに2期12年、なんと、2036年まで、大統領職にとどまることとなる。
◎ウクライナ大統領選挙
2つ目は、ウクライアノ大統領選挙だ。ウクライナのゼレンスキー大統領は、2019年5月に、コメディー俳優から、初めて第6代目の大統領に選出され、任期は、2024年5月までの、5年と言われている。
下記記事によれば、ゼレンスキー氏は、2期目の政権に意欲を見せているようだ。
(「ゼレンスキー氏続投を」 大統領選挙は24年―ウクライナ高官:時事ドットコム)
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ウクライナ南東部で、戦争状態が続いていて、ロシアに支配されている地域がある中で選挙を実施するには、国際機関などの介入で、停戦状態になることが最低限必要で、容易ではないだろう。
先日、パレスチナのガザ地区で突然に起こった紛争で、世界の関心が、ウクライナから中東に移り、ウライナへの支援が少なくなる可能性も出てきたが、本件については、別途、取り上げることとしたい。
◎アメリカ大統領選挙
3件目は、アメリカの大統領選挙だ。
現職のバイデン大統領は、2020年に就任した、第46代大統領で、任期は4年間で、24年3月までである。これに向けて、候補者の選出など、準備が進められる。
大統領選挙は、4年毎に行われるが、有権者は、望ましい候補者を直接選ぶのではなく、先ず州毎に割り当てられた、選挙人を選ぶやり方(間接選挙制)だ。この一般投票は、2024年11月5日と決まっている。
選挙人の人数は、議員定数と同じで、上院は、2名×50州で100名、下院は、その時の人口比で決まり、今回は、438名のようだ。合わせて、選挙人は、538である。(下図)
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一般投票の後は、選挙人によるやや形式的な投票が行われ、翌年の1月20日に就任式があり、新しい大統領が登場する。
世界には、多くの大統領がいるが、アメリカのように、長い準備期間を経て選ばれる国は極めて珍しいことだ。
来年の大統領選挙では、民主党は、現職のバイデン氏が出馬を表明し、共和党は、前職のトランプ氏を中心に、多くの出馬表明が行われている。
4年前の一般投票では、
バイデン候補 306 トランプ候補 232
だったようだ。
どちらが選ばれるにしても、高齢化が懸念材料と言われている。
先日、議会下院の議長の解任決議が可決されるという、歴史始まって以来の椿事が起こっている。共和党内の造反?とも言われているが、ねじれ現象のため、議会運営は大変なようだ。。
米下院、マッカーシー議長の解任動議可決…米国史上初(読売新聞オンライン - Yahoo!ニュース.html)
後任の議長を選ぶのに手間取っているようだが、下図は、米国議会の党派別構成である。。
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アメリカ議会が混乱し不安定になれば、ウクライナやイスラエルに対する支援などに大きく関係し、世界の情勢に影響すると懸念されている。