2023年4月19日(水) キャプソング その3
これまで、キャンプソングについて、筆者の学生時代に歌った曲を主に取り上げて、以下のように、投稿してきている。
キャプソング その1 (2023/4/10) (P01)
キャプソング その2 (2023/4/14) (P03)
本稿では、同時期によく歌った、アメリカの著名な曲や、輪唱曲などを、キャンプソングの拡大版として、取り上げることとし、本稿をもって、キャプソングシリーズを締めくくることとしたい。
○Red River Valley 赤い川の谷間
アメリカの民謡ともいわれる。ネット情報によれば、西部開拓時代のゴールドラッシュで、一攫千金を狙った男たちに、現地の牧場の女性が恋をし、別れを惜しむ女心を歌ったようだ。
歌詞は以下だ。
ネットで各アーチストが歌う、動画を見ていると、第2節目の歌詞(Come and sit――)が、何度も出て来るのが印象的。
下図のように、Red Riverは、テキサス州に実在しているようで、赤い色をしているようだ。
以上は、右サイトを参照:赤い河の谷間 Red River Valley 歌詞の意味 和訳 レッドリバーバレー.html
ネットから得られた楽譜は以下だ。
歌いやすい音域で、テンポも速すぎず、如何にもアメリカ的な広大な風景が想起される。
余談だが、この曲は、NHK 「みんなのうた」に、1963年に登場したようだが、NHKの立場上、男女の恋の話は、御法度だったと言う。
この歌は、当時はよく歌われていたのかもしれない。
○You Are My Sunshine 君は僕の太陽
この曲も、筆者が、以前から、ウクレレ伴奏などで、よく歌った曲である。
1939年に発表された、アメリカのポピュラーソングで、この歌を作曲した、歌手のジミー・デイビスが、後に、米国ルイジアナ州の知事になったことから、1977年にこの曲が、ルイジアナ州の州歌となったようだ。
参照:You Are My Sunshine 歌詞の意味・和訳 ユー・アー・マイ・サンシャイン.html
歌詞は以下だが、男の立場から、彼女に対する、熱い思いを歌っている。
2番、3番の歌詞には、目が覚めたら彼女が居なかった、など、淋しい 下りもある。
以下は、ネットにある、楽譜である。
自然と、合唱で歌いたくなるような、楽しい曲である。
○Dona Nobis Pacem 平和をわれらに
手持の、歌の本(Songs of Many Nations)に載っている曲が、下図に示す曲だ。
この曲はミサ曲で、歌詞の、Dona Nobis Pacemは、ラテン語で、Give Us Peace(我らに平和を与えたまえ)
という意味のようだ。参照;ドナ・ノービス・パーチェム - Wikipedia.html
輪唱は、一般に、カノン(CANON)形式と言われるが、この曲は、各パートのメロディーが異なる例になり、3つのパートに分かれ、1パートから、順次スタートして、3パートの輪唱となり、順次、1,2パートと歌い終わり、最後は、3パートだけとなる。
キャンプソングとしてよく歌われる、「静かな湖畔の森のかげから」も、輪唱曲だが、各パートが、同じメロディーで繰り返される例である。
○Holla Hi、Holla Ho かなわぬ恋
学生時代によく利用した場所などで、歌って憶えた歌が、この「ホラヒホラホ」で、集まりの、テーマソングのような存在だった。教えてくれた、アメリカ人宣教師の軽快なウクレレ伴奏が、未だに忘れられない。
この曲の元歌は、ドイツのバイエルン地方の民謡のようだ。
日本語で、「口笛吹いて」(夏の山、この山光る とも)とあり、以前、1963年に、NHKのみんなの歌に登場し、歌われたことがあるようだ。
手持ちの本(Songs of Many Nations)にある、英語の歌詞は、以下である。
Who comes up the medow way,
Holla hi! Holla ho!
Surely ‘tis my swwetheart gay,
Holla hi a ho!
a ho に続く拍から、曲の最後まで、Holla hi Holla hoが交互に、7回繰り返される、オブリガート*が入り、きれいなハーモニーになる。
She goes by the open door,
Holla hi! Holla ho!
Must not love me any more,
Holla hi a ho!
□日本語の歌詞は以下
*オブリガート
主旋律に競うように奏される、独立した旋律的伴奏のこと。
主旋律を引き立たせるための助奏とも言われ、ソロ演奏の音の合間に、合いの手のようなメロディをいれる。
楽譜だが、ネットには、同じメロディーの、「この山光る」の楽譜しか無いので、下図を引用する。オブリガート入りの手持ちの本からは、コピーできないのは残念。
なお、「かわいいあの子はだれのもの」という、インドネシア民謡があり、ボニージャックスが歌って人気が出たが、「ホラヒホラホ」とメロディが似ているので紛らわしいのだが、全くの別歌である。