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都議選が終って 続    

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2017年8月25日(金)  都議選が終って 

 

 

  先月7月4日の都議会議員選挙では、想定を超える選挙結果となり、下記ブログでも取り上げたところだ。

        都議選が終わって  (2017/7/11)

その後、この結果は、国政など各方面にかなりの影響があったようだ。

 

 これ以降、ブログ記事の投稿は、夏バテなのか、暫く休んでしまっているが、ブログを再開し、内外のニュースが飛び交った主な話題について、簡潔に採りあげることとしたい。

本稿は、都議選後の状況について、続編として簡単に纏めたものである。 

 

 舛添前知事の辞任劇から小池新知事の誕生と、豊洲移転問題を含めた、小池知事のその後の動きについては、以下のブログで触れているが、詳細については、今回は省略する。

    新東京都知事 (2016/9/6~2016/11/30) 計4回

    小池都知事  豊洲移転の決断(2017/4/12)

 

◇築地市場移転問題

 昨年秋に小池新知事が誕生以来、あれ程大きな話題となった、築地市場の移転問題だが、不思議なことに、今は、スッカリ鳴りを潜めているようなのはどういうことだろうか? 

 築地市場の豊洲移転問題については、当初予定の昨年11月移転を、延期することとして以降、盛り土が無かったり、地下空間が見つかったり、地下水から環境基準値を超える有害物質が検出される等、大騒ぎとなった。

 専門家会議は、豊洲新市場は、種々問題があっても、安全性は確保されていると公言している。

一方、都のPTが、築地の再開発と将来方向について検討を進めていたようで、検討結果をまとめ、屋上屋を重ねるやに見える「市場のあり方戦略本部」に上げて議論したようだ。

 これ等の場で、どのような検討や議論が行われたのかは、把握していないが、小池知事は、都議選公示直前の6月20日、緊急の記者会見を行い、市場に関する都の方針を発表した。

これによれば、以下のようだ。(築地市場の豊洲移転問題…小池都知事が基本方針発表

   ・先ず、豊洲に移転し市場を開設する

   ・5年後をめどに現築地市場跡地を再開発し、市場機能を残した「食のテーマパーク」とする

   ・築地・豊洲の両立をはかる

というものだ。     

余りにも漠とした方向付けが行われた訳だが、選挙中も、選挙後も、具体的な動きは見えず、鳴りを潜めて現在に至っている、と筆者には見える。

 9月の定例都議会等で、具体的に論議されるものと思われるが、両市場を生かして使うという二股作戦が、どのように展開されるのだろうか。何といっても、宙ぶらりんの状態を余儀なくされている、市場関係者の意向や動きが注目されるところだ。

 

 ◇ フランス大統領選と総選挙

 小池知事誕生後に急いで結成された都民ファーストの会が、都議選で大勝利を収めた訳だが、選挙のレベルは異なるものの、フランス大統領選挙と総選挙結果が、かなり似ているので、取り上げてみたい。

 フランス大統領選挙では、4月23日の第1回投票には、11人が立候補し、予想通り、マクロン候補、ルペン候補の2人が、5月7日の決選投票に残り、EU再結束を掲げるマクロン大統領の誕生となった。フランスのEUからの離脱も辞さないとするルペン候補が勝利するのを、大方の国民が避ける結果となった。得票率は以下である。 マクロン大統領の議会内の与党勢力はたったの数名だったという。(2017年フランス大統領選挙 - Wikipedia

           政党         1回      決選

  マクロン候補 アンマルシュ    24%    66%

  ルペン候補  国民戦線      21%    34% 

  引き続いて行われた議会下院の総選挙だが、マクロン新大統領は、就任後「共和国前進」という、新党派を作り総選挙に臨み、第1回投票は6月11日に行われた。

 2回目の決選投票は、6/18に行われ、共和国前進が圧勝し、大統領多数派が議会の約60%を確保した。得票率と獲得議席数は以下だ。( 2017年フランス議会総選挙 - Wikipedia

総選挙でも、ルペン候補の「国民戦線」は殆ど支持されなかった。フランスの民主主義は大丈夫、との印象である。

                        1回   決選  獲得議席数

大統領多数派(中道) 共和国前進  28% 43%  306

                       民主運動    4    6     42

小計                      32  49    348

中道右派                   21  26     35

中道左派                    9   7     44

その他                      38  18    46

  (国民戦線)                                (13)     (8)   (8)

計                                              573 

 

「共和国前進」の結成と圧勝という状況は、「都民ファーストの会」の状況と良く似ている。 

  都民ファーストの会の体制だが、二元代表制の問題等があるというので、都議選終了後、小池知事は、代表の座を退いている。東京都だけでなく、日本の地方自治体では、首長も議員も選挙で選ばれている。

 

  国政レベルでは、日本は、議員内閣制をとっているので、首相は、間接的に選ばれ、イギリスやドイツもおなじだ。

一方、フランスだけでなく、大統領制の仕組みをとっているアメリカや韓国などでは、二元代表制の問題があるとも言える訳だ。

  代表(首長)を、直接的に選ぶか、間接的に選ぶか、両方式には、長所と短所がある訳で、国政レベル、自治体レベルで、果たして、どちらが優れているのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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