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Channel: つれづれの記
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アメリカ合衆国  3

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2016年12月22日 (木) アメリカ合衆国  3 

 

  先日の12月19日は、アメリカ大統領選挙での、選挙人集会日で、選挙人による投票で、トランプ氏が正式に選出されるのだが、全くニュースにはならなかった。 

  スペイン女王の援助を受けて、コロンブスが、西周り航路で、1492年にアメリカ大陸(バハマ諸島)を「発見」して以降、新大陸への入植等が進められ、独立戦争を経て、1776年に独立宣言を発し、アメリカ合衆国が誕生するが、この経過は、どの歴史教科書にも載っている、あまりにも有名な事柄だ。

本稿では、先ず、下図に示す13のイギリス植民地が、建設されまでの話題を取り上げたい。(図は、ネット画像より)    

その後、アメリカでは、南北戦争があり、列強等の力関係の中で、西へ向かっての、領土の拡張が進められていくこととなる。

一方、国旗を通して、初期アメリカの歴史を観てみたい。

 

◇植民地建設

  アメリカ新大陸への、欧州各国の植民地建設が、どのように進められたのかは、詳しくは調査していないが、イギリスとの関係が深く、1584年には、処女王エリザベスⅠ世に因んで、バージニア(Virginia)植民地が建設されているようだ。

1620年、イギリスから、信仰の自由を求め、敬虔なピューリタン達(ピルグリムファーザーズ: 最初の白人系アメリカ人)が、メイフラワー号に乗って、北米新大陸のマサチューセッツのプリマス港に到着して、新たな歴史が始まった訳だ。

そして、ただちに1620年にプリマス植民地を、10年後の1630年にマサチューセッツ植民地を建設し、一帯を、本国に因んだ新天地として、ニューイングランドと呼んでいる。植民地建設では、イギリス王室の特許状があったようだ。

 その後、植民地建設がすすめられ、1681にはペンシルバニア植民地、1732にジョージア植民地が建設される等、前図のように、新大陸東海岸に13の植民地が建設されている。

  イギリス本国で、産業革命を起こした諸工業技術が、植民地に持ち込まれ、新大陸での、漁業、農業や、造船、紡績、鉄鋼等の諸産業が発展した。

又、プランテーションという大農場を支える労働力として、アフリカから、大量の黒人奴隷が、連れてこられている。

 

◇植民地旗

 下図は、独立前の13のイギリス植民地時代の旗である。紅白の横縞(ストライプ)の数は、植民地の数の13本であり、カントン(canton)と呼ぶ左上の四角の位置に、本国イギリスの国旗ユニオンフラッグが表示されている。

    イギリス北米植民地の旗 

  数多くの大英帝国の植民地が独立していく中で、宗主国イギリスとの関係を保ちながら、立派な独立国である現在も、国旗のカントン部に、イギリスのユニオンフラッグを表示している、下記の国々があるのは、やや、驚きである。(ネット画像)          オーストラリア       ニュージーランド   ツバル         フィジー         クック諸島 

付記:歴史を書く場合、征服者の立場か、被征服者の立場かによって、大きく異なってくるのは、世の常だ。

北アメリカ大陸や周辺の海域の島には、コロンブス一行が「発見」する以前から、現地人が居住していた訳で、欧州からやって来た連中は、勝手に上陸して侵略・征服した人種と言える。

アメリカ原住民を「インディアン」と呼ぶのは、最初に、インドと勘違いしたためだが、この言い方を改めて、現在は、「ネイティブアメリカン」と言うようだ。

 

 

 

 

 

 


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