2025年3月21日(金) グリ-ンランド
最近のグリ-ンランドの話題が興味深い。
○グリ-ンランドの概況
グリ-ンランドは、カナダ北東部の、北極圏(66度33分以北)にある寒冷地で、世界最大の島で、日本全国土の、約6倍強の広さだ。
そこに住んでいる人口は、約5万5000人で、殆どが、原住民のイヌイットという。
現在、デンマークの自治領となっている。(参照:アメリカ トランプ次期大統領 なぜグリーンランド所有したい?交錯する中国 ロシアの思惑 レアアースも _ NHK _ WEB特集 _ アメリカ.mhtml)
下図のメルカトール図法の世界地図では、オーストラリ大陸よりも、かなり広く見えるが、実際は、オーストラリ大陸の方が、約3.5倍もある。
○地方行政区画
広大な島は。下図のように、5つの地方行政区画と、北東部の広大な国立公園(北東グリーンランド国立公園)になっているようだ。
下図は、各行政区画の状況である。(参照:グリーンランドの地方行政区画 - Wikipedia.mhtml)
○自治政府と議員選挙
セルメルソークの中心地ヌークに、自治政府があり、先日の3月12日に、自治政府の議員議挙が実施され、即日開票されたようで、結果は以下だ。(参照:グリーンランド選挙で中道右派の民主党勝利、独立派も躍進(AFP=時事) - Yahoo!ニュース.mhtml )
野党で中道右派の民主党が第1位に、第2位も野党ナレクラで、両者で、連立を組む予定という。与党で首相を出していたイヌイット友愛党は惨敗のようだ。
独立食を強めるのか、防衛機能を、外国に依頼するのかなど、アメリカとの付き合い方が今後の焦点という。
アメリカのトランプ政権は、デンマークから、グリ-ンンランドを買い取り、51番目の州にしたいと言っているようだ。 アラスカ州より、グリ-ンランドの方が、20%以上も広い。
アメリカは、北極を巡る安全保障を重視しているようで、下図のように、島の北西部に、ピツフィク宇宙軍基地を持っている。(参照:ピツフィク宇宙軍基地 - Wikipedia.mhtml)
○北極周辺の重要性
地球温暖化により、北極海の氷が、大幅に溶けたことで、船舶の航行が可能となった。
一方、地下資源の開発がやりやすくなってきていて、石油やレアアース等の採掘が期待されている、という。
このような状況について、関連サイトから引用したものを、下図に示す。
(参照:注目を浴びるグリーンランド:温暖化が変える地政学的環境 _ 【公式】スペクティ(株式会社Spectee).mhtml)
北極海周辺は、カナダ、アメリカ、ロシア、デンマーク(グリ-ンランド)、北欧諸国が、強い関心を示しているようだ。(参照;北極圏 - Wikipedia.mhtml)