2024年4月19日 「虎に翼」始まる
○朝ドラのあらまし
・この4月1日(月)から、NHKの2024年前期の連続ドラマが始まった。
十分な時間があることから、殆ど毎回、視聴している。
視聴している朝ドラの前後関係が、曖昧になるのだが、ここ数年のタイトルは以下だ。
2024前期 虎に翼
2023後期 ブギウギ
2023前期 らんまん
2022後期 舞い上がれ
2022前期 ちむどんどん
2021後期 カムカムエブリバディ
2021前期 おかえりモネ
2020後期 おちょやん
2020前期 エール
タイトルの、「虎に翼」とは、中国の古典 韓非子にある言葉で、威を振るう者に、更に勢いを付けることで、敵する者がいなくなるたとえという。鬼に金棒と同様の意味のようだ。
・番組ロゴと主人公役の伊藤沙梨
○ ドラマの登場人物
主人公を含め、多くの登場人物は、それぞれがユニークだが、なかんずく、気になる人物は、山田よね(下図右)だ。
合理主義者で、普段男装をし、同窓生と群れたがらないところが面白い。
主人公 猪爪寅子 同級生 山田よね
○ドラマのモデルとなった三淵嘉子氏
昭和10年頃に、法曹界入りした女性で、明治大学専門部女子部法科を卒業
我が国で、女性初の、弁護士と家庭裁判所長になる
三淵嘉子氏 家裁前で
○各週の格言
「虎に翼」では、各週に、格言が登場する。
このスタイルは、先だっての「らんまん」で、週毎に出てきた、植物名と似ている。
ネットを見ていたら、既知の今週までの分だけでなく第13週分まで、格言が載っているサイトをみつけたので、引用させて貰う。
(参照:朝ドラ【虎に翼】のネタバレあらすじ・吹き出しを最終回まで!結末は寅子が裁判所長に!)
以下の13の格言すべてに、女という言葉が入っているが、ドラマの脚本を書いた、吉田恵里香氏の、女性に対する強烈な気魄を感じることだ。
格言について、手持ちの、「故事諺ことわざ辞典」(東京堂出版、S48入手)で調べて、殆どを確認している。これになかったものは、手持ちの、広辞苑第⒎版で調べている。
故事ことわざ辞典で、各週のことわざを調べた結果を以下に示す。
表示の意味:○掲載 △類似語掲載 ×非掲載
○
大局に通じずに、しくじる
○
漢字の「姦」しい、はこのこと
○
三界は全世界 若くしては父に、嫁しては夫に、老いては子に従うことで、定まった家が無い
○
好ましく見える、それぞれの姿勢
○
朝雨も女の腕まくりも、どちらも恐るるに足りない
○
女の執念深いことのたとえ
○
猫の目のように変わりやすい
×
広辞苑には、女冥利はおんなに生れた身のしあわせ、とある。
○
世渡りで大切なこと
○
目先のことにとらわれて、大局が見えないこと
○
小人は小人物 小人物は扱いにくいことである
×
辞典には、「女房は家の大黒柱」ということわざが載っている
×
辞典には、「女房は台所から貰え」というのがある。
台所から入ってくる、格下の家の嫁がいいということ
各週のドラマの内容と、週の諺がどのように関係しているのかは、これまで観た範囲では不明である。