2020年4月4日(土) 新型コロナウイルスの脅威 続続き
新型コロナウイルスの脅威について、当ブログでは、先日
新型コロナウイルスの脅威 (2020/3/9)
で、クルーズ船ダイアモンド・プリンセス号と、PCR検査の話題を取り上げており、続いて、
新型コロナウイルスの脅威 続き (2020/3/19)
で、日本国内について、感染の状況と、各方面で進められている、感染の拡大を抑える対策等について取り上げてきた。
このところ、新型コロナウイルスを巡る大きな動きが目まぐるしく起こっていて、これらを、時系列的に整理して示す暇がない程慌ただしいことだ。
大きなところでは、
・3月19日の専門家会議で、新たな提案が示され、
・3月24日には、文科省から公立学校の再開の指針が示され、
・3月24日夜になって、極めて大きな懸案である、TOKYO2020について、IOCバッハ会長と安部総理との、関係幹部が同席した電話会談により、1年程度の延期が固まっている。
・3月25日夕は、小池都知事の緊急記者会見が行われ、オーバーシュート(感染爆発)の懸念から、週末28、29日の外出自粛が要請された。
外出自粛の28日の都内は、朝からの雨が、雪に変わり、一時、向かいの屋根や植木の上が白くなった。俺にも出番を呉れ、と云わんばかりに、ウイルスとは異なる「自然」が主張しているようで、どことなく心が落ち着いたことだ。
・28日夜は、総理の会見が行われた。
・29日には、総理とIOCバッハ会長との電話会談で、TOKYO2020の日程をほぼ1年遅れとすることが、トップダウンで固まった。調整には、4月末までかかると言われていたのだがーー。
・30日には、都知事の会見で、都内での医療崩壊を防ぐための、重症患者の収容ベッド数を増やす話等があった。
都知事と総理の会談も行われ、緊急事態宣言について話し合われた模様。
・タレントの志村けんさんが、感染で3月半ばに入院し、あっという間に3月30日に亡くなったというニュースは衝撃的。誰でも知っている国民的なコメディアンだっただけに、コロナが、如何に怖い病気かを示す象徴的な出来事となった。
・31夜のNHK番組 クローズアップ現代+で、都のアドバイザーを務める、国際医療研究センター長の大曲貴夫氏が、なんとしてでも抑え込むという姿勢が印象的。大曲氏は、3日夜のNHKTV番組にも出演し(ネタドリ!「感染爆発 重大局面首都圏で何が?」)、日本では感染爆発は絶対の起こさない、と言い切られた。
・4月1日 専門家会議が開催され、新たな提言が示された。感染状況に応じた3種の地域(感染拡大警戒地域、感染確認地域、感染未確認地域) 別に、感染予防と学校再開の方策等が示された。
先日の4月1日から新年度が始まったが、新型コロナウイルスの関連から、例年とは全く異なる様相を呈している。
・又、イタリア、スペイン、フランス、イギリス、アメリカ等、諸外国での感染拡大の諸々の情報が駆け巡っている。
国内感染者の状況
最近の足許での国内感染者の状況だが、下図のように、新規感染者数は急上昇の傾向であり、
28日 200 これまでの最高値 4日間で5倍のペース
29日 169
30日 94
31日 242 最高値を更新
1日 267 最高値を更新
2日 279 最高値を更新
3日 353 最高値を更新!
となっていて、感染爆発寸前である。(感染者数 日本国内 NHK 全国/都道府県 WEB特集 新型コロナウイルス関連 特設サイト・特集 リンク一覧 NHKニュース.url )
都道府県別でみると、当初は、北海道で一時急増し、緊急事態宣言が発出されたことだが、その後納まり、感染拡大の地域が、東京、大阪、神奈川、愛知などの、大都市圏に移っていて、感染経路がつかめないケースが50%程と多いようだ。
先日26日の都知事の会見では、新規感染者数が急増していることを受けて、不要不急の外出の自粛要請が行われたのだが、最近の状況は以下だ。(感染者数 東京都 都内の最新感染動向 東京都 新型コロナウイルス感染症対策サイト.url 参照)
25日 41人
26日 47
27日 40
28日 63
29日 69
30日 13
と、30日の数値が極めて小さいのは意外だったが、
31日 78
1日 66
2日 97
3日 89
と、3桁に迫る勢いだったが、本日遂に、
4日 118
と3桁で最高値を更新している。
台東区などでの集団感染もある中で、感染経路がわからないケースも多い(68%)ようで、この先、大幅に増える懸念があり、危険域にある。
今週末は、前週末以上に、大都市圏を中心に、外出自粛が求められている。
世界の状況
世界の感染状況とともに死者数等がわかる、適当なものは少ないが、米国のAFPが纏めた、4月1日(GMT11:00)時点の状況のデータが見つかった。
(出典 新型コロナウイルス、現在の感染者・死者数(1日午後8時時点) 死者4.3万人に 写真6枚 国際ニュース:AFPBB News.url )
以下のグラフは、外務省の情報を引用している。(外務省 海外安全ホームページ|各国・地域における新型コロナウイルスの感染状況.url )データは、現時点のものという。
世界の国々の、感染者数が多い順に、1~9位の国を以下に示す。
イタリア、スペインでの急激な増加が目立ったが、なんといっても、アメリカでの異常な増加で、瞬く間に世界1位の感染国になっている。
中国については、作為もあるようで、データ自身の信憑性が疑わしい。
以下は、10位~20位の国である。
トルコでの急激な増加が目立つが、ベルギー、オランダも中々のものだ。