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菖蒲湯と母の日

 

 

2016年5月13日(金)  菖蒲湯と母の日

 

 今年のゴールデンウィークも過ぎ、新緑が鮮やかな季節となり、世は通常モードに戻って動いているが、この時期に因んだ、我が家の恒例行事について、簡単に取り上げる。 

  

 5月5日の子供の日を前にした先日、近隣のスーパーに買い物に出たら、入口に、食欲をそそられる、懐かしい柏餅が並んでいた。 

店内には、数本が束になった、ショウブ(菖蒲)が沢山出ていたので、促されるように買い求めた。古来、身体に良いとされ、端午の節句の頃に、薬湯等として楽しむのが習わしとなってきたのが、このショウブである。

 

 ショウブは、植物分類上は、サトイモ科に属し、細長い葉の形は、花を愛でるアヤメ科にそっくりだが、株元が赤紫色をしていて、独特の香りがあるのが特徴だ。

最大の違いは花で、ショウブは、下図のように、がまの穂に似た細長い黄緑色の、目立たない花をつける。(ネット画像より)

生まれ育った、田舎の川べり等で、野生のショウブの葉や花を、よく見かけたものだ。

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            ショウブの花                                   ハナショウブの花

 アヤメ科には、園芸品種の、アヤメ、ハナショウブ、カキツバタなどの、鮮やかな花々があるが、以前、これらを、ショウブと呼んだり、菖蒲と書いてアヤメと読む等もあって、呼称が混乱している。都内の堀切菖蒲園の主役は、ハナショウブである。

混乱を避けるために、5月節句の本家のショウブを、匂い菖蒲と区別して呼ぶこともあるようだ。 

 

 我が家では、程なくして、そのスーパーの店頭で、ピンク色の大輪のユリの花が出ているのを見つけ、8日の母の日のプレゼントとして、同居している息子が、買い求めてくれた。

これが、早速、風呂場ギャラリーに飾られたが、菖蒲湯との二本建てとなり、下図のように、風呂場が、俄に活気づいた。

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菖蒲湯と風呂場ギャラリー

 

 ユリと言えば、大輪で堂々たる白い花の、カサブランカが有名だが、最近人気のある、今回のユリの品種は、ソルボンヌと言うそうな。 同名の大学がパリにあるので(正確には、パリ大学の通称とか)、てっきり、フランス生まれと思いきや、東洋系のユリという。

品のある華やかなピンク色の大輪の花で、匂いもかなり強い。ショウブの香りはとても太刀打ちできず、こちらは存在感が薄れてしまい、早々と退散となった。

ユリの蕾は最後まで咲くと言われるが、短い期間に、今や、殆ど全てが開花している。

  

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 ソルボンヌ

 

  ユリと共に、母の日を象徴する、定番の、赤紫色と、桃色の斑入りのカーネーションも一緒である。 

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カーネーション

 

 

  初夏も過ぎたような、今日の外の日射しには、今年は、早々と暑くなるような予感がある。


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